8. ショートカット・キーを使おう


真臼: 前回の話の中に出てきたキーカスタマイズって、便利そうに聞こえる。
私も使ってみたくなったよ。
来居: 君はなかなか意欲的だね。
それはいいことだけど、キーカスタマイズは自分でいろいろ設定しなければならないから、しばらくショートカット・キーを使ってからの方がいい。
真臼: ショートカット・キーってなに?
来居: 以前話したよ。もう忘れたの。
真臼: ああ、だいぶ前の話だから、忘れちゃたよ。
もしかしたらコピーの例に出ていた「Ctrl」+「C」とかのこと?
来居: そのことだ。
真臼: そういうショートカット・キーはどれぐらいあるの?
来居: ソフトによって全然違うから、一概に言えない。
真臼: じゃ、最初はどんなふうに覚えたらいいの?
来居: 個別ソフトのショートカット・キーはそのソフトを調べなければならないが、とりあえずWindowsそのものに関して使うものを覚えた方がいい。
真臼: 具体的に教えて。
来居: Windowsでもっともよく使うソフトキーは次のようなものだ。

[Ctrl]+[X]:

切り取り
[Ctrl]+[C]: コピー
[Ctrl]+[V]: 貼り付け
[Ctrl]+[A]: すべて選択
[Ctrl]+[Z]: 元に戻す
[F1]: ヘルプ
[F2]: ファイル名の変更
[F3]: 検索
[Alt]+[Enter]: プロパティを開く
[Alt]+[F4]: アプリケーションを終了
[Alt]+[Tab]: アプリケーションの切り替え
真臼: けっこうたくさんあるね。
来居: これはほんの一部だ。
最初は多く感じるかもしれないけど、すぐ足りなく感じるようになってくるよ。
真臼: これらのショートカット・キーはどこでも使えるの?
来居: いま挙げたショートカット・キーはだいたい標準になっているので、他のアプリケーションの中でも使える。
ただ、いくつかの場面で使えないときがある。例えば[F2]はファイル名変更するもので、ファイル名と無関係な場面ではもちろん使えない。
真臼: どういう場面でどんなショートカット・キーが使えるかはどうやってわかるの。
来居: 親切なソフトはヘルプなどで書いてくれるが、そうじゃないソフトが多いようだ。Windows自体もどんなショートカット・キーが使えるか、ヘルプの中にぜんぜん書いていないようだ。
真臼: 不親切だね。
来居: 以前話したソフトハウスの認識と開発姿勢の問題だ。
真臼: 上に書いたショートカット・キーはどうやってわかったの?
来居: 一番簡単な調べ方はソフトのメニューをクリックすれば、各機能の右側にショートカット・キーが書いてある。例えば、「マイコンピュータ」のアイコンをダブルクリックして、立ち上げたら、上の方にメニューがあるだろう。「編集」メニューをクリックしたら、「切り取り」の右に「Ctrl+X」と書いている。それでショートカット・キーがわかる。同じことで、マウスの右ボタンでメニューが出てくるから、そこに表示されることもある。
真臼: メニューに書いていないショートカット・キーはどうしたらいいの?
来居: 自分でいろいろ試してみたり、いろんなところから情報を集めたりするしかないだろうね。
真臼: もっと簡単にわかる方法はないの?
来居: ショートカット・キーを調べて表示するソフトもあるようだが、使ったことはない。たぶんメニューに表示されているショートカット・キーしか判断できないじゃないのかな。隠れているショートカット・キーを調べられるソフトがあったら私もほしいよ。
真臼: 他のショートカット・キーも教えてよ。
来居: 教えてもかまわないけど、一気にたくさん見たら逆に難しく感じるから。
じゃ、Windows全体に関係するショートカット・キーを別表にするから、必要なとき見るといいよ。
真臼: ありがとう。
早速いろいろ使ってみるよ。