九州産業大学建築都市工学部全国高等学校プロジェクトコンテスト
九州産業大学建築都市工学部全国高等学校プロジェクトコンテスト
平成29年度に設立された「建築都市工学部」は、
建築 × 住居・インテリア × 都市・土木を総合的に学べる西日本初の学部です。
このコンテストは、私たちの住まい、地域、そして国土をよりよくするために、 将来に向けて考えるべきテーマを、全国の高校生と一緒に考えるコンテスト形式のイベントです。
九州産業大学では、1993年から高校生の設計技術を競う「建築設計競技」を毎年開催してきましたが、 今年からアイデア部門を加え、「全国高等学校プロジェクトコンテスト」としてリニューアルしました。
〈住居・インテリア〉の領域から〈建築〉の領域、さらに〈地域・コミュニティ〉の領域まで幅広い内容を扱います。設計部門とアイデア部門があり、高校生であればどなたでも応募・参加できます。応募作品の中から一次審査を通過した入選者には、秋の学園祭の時期に本学に来ていただき、最終発表会でプレゼンの上、各賞の入賞者を決定します。
高等学校での日頃の学習やクラブ活動などの成果を生かして、 ぜひグランプリを目指して「プロコン」に挑戦してください!
具体的なまち・建築・住宅・インテリア・装置などの設計
(設計図面を提出)
研究調査に基づいたアイデアの提案
(図表と文書を組み合わせた提案書を提出)
「雨水(あまみず)の恵みと災いに、賢く折り合いをつけるには?」
小さなことでも、大きなことでも、みんなのアイデアで、
私たちの住環境をより良くしましょう。
〈住居・インテリア〉〈建築〉〈地域・コミュニティ〉を対象に、
どの部分でも、どのような側面からでも結構です。
雨水に関する高校生のフレッシュなアイデアを募集しています。
豪雨災害が頻発しています。地球温暖化により年々激しさを増しています。とくに都市空間は、雨水が浸み込みにくいアスファルトやコンクリートで覆われています。また気温が周りより高くなるヒートアイランド効果によるゲリラ豪雨が加わります。その結果、河川や下水道に雨水が集中して溢れ、自然地域より浸水しやすくなります。
一方、私たちの生活には水が不可欠です。飲食、トイレ、洗濯やお風呂の水、農業/工業/都市用水――生活に潤いを与える公園やお庭でも水の存在は欠かせません。いずれも元は雨水です。水資源用のダムは洪水調整や発電にも使われて効果的である一方、自然を激変させ、集落をダム湖で奪い、建設/維持費が高額です。
こうしたことから、空間的に広く分散した雨水の管理が注目されています。自然を活かした公共施設=グリーン・インフラストラクチャや、雨を処理しながら楽しむ雨庭が、経済的でもあり、世界中の都市で取り入れられ始めました。
そこで都市全体から街区、建築敷地、建築物のエクステリア/インテリアに至るまでの、様々な雨水(あまみず)の扱い方、その恵みと災いに賢く折り合いをつけるアイデアと実現のための具体策を提案して下さい。
画像出典:日本建築学会編『雨の建築学』(北斗出版、2000 年)
日本建築学会編『暮らしに活かす雨の建築術』(技報堂出版、2010 年)
日本建築学会編『活かして究める雨の建築道』(技報堂出版、2011 年)
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一次審査を通過した者を入選者とし、11月4日(日)、本学にて、入選者を対象に最終発表・審査会を実施します。
その後最終審査を行い、次の各賞の入賞者を決定します。なお、設計部門・アイデア部門は分けずに審査します。
入賞者には賞状および賞品を贈呈し、入賞者が在籍する高等学校には副賞を寄贈します。