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第6章:外為市場介入 大きく為替レートが変動すると貿易を行なっている企業に大きな影響を与えます。 そのため、政府の金融当局(大蔵省と日本銀行)は、外国為替市場に介入を 行なって為替レートの操作を行なおうことがあります。具体的には、外国為替市場で 円が多く売られて円安が進んでいる時には、金融当局が保有しているドルを使って 円を大規模に買うことをします。円高の時にはその反対です。 最近の例を挙げると、1998年に急激な円安で145円台に達した時には、当時の 橋本首相がアメリカのクリントン大統領にホットラインで連絡を取り、日米の協調介入に 踏み切ったのです。その結果、一日で137円まで戻したのです。 しかし、最近の円高を是正するために行なっている、口先介入や単独介入からは どうやら効果が見られないようです。多くの研究者もこれらの方法による介入には 懐疑的です。(1999年時点) |