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第3章:外国為替市場 為替レートが変化してきたのは2章のグラフで確認できたのですが、それではいったい どうして変化するのでしょうか。その答えは、通常のモノの価格が変化する理由と同じように 考えることが出来ます。すなわち、需要と供給で決まってくるのです。例えば、2章のグラフで 見た円ドルレートのケースであれば、150円/ドルというのは1ドルというモノの値段と考えれば 良いのです。ドルを買いたい人(企業)が多くなれば、ドルの値段は上がっていきます。 このような、円を用いてドルを買ったり売ったりする取引を、外国為替市場と呼んでいます。 また、私たちが海外旅行に行く時に、銀行等でドルを買うような取引を対顧客市場 と呼びます。銀行にとっては輸出企業や輸入企業は更に大きな取引相手です。しかし、 もっとも大きな外国為替市場は、銀行同士の取引である銀行間市場です。銀行間市場 では、銀行同士(ディーラー)が直接取引をしたり、ブローカーと呼ばれる仲介企業が 取りまとめをしたりします。この二つの市場の関係は、卸売市場と小売市場の関係に 近いものがあります。実際に対顧客市場はリーテル市場と呼ばれることもあります。 |