0618DATA入学定員学位授与者数修士(文学)265※2025年3月31日現在2. 大学院進学のきっかけ3. 研究以外で頑張ったこと4. 入学して良かったこと5. 将来の夢や目標、またそのために努力していること。 心理教育の長期的効果についての研究を行っています。現在、日本では小中高生の不適応行動が多く発生しており、ここ数年増加し続けていることが明らかになっています。すべての児童生徒に起こりうる問題への予防的・発達的側面を含めた一時的な支援となる、学校における心理教育が必要であるといえます。これまで様々な心理教育が行われ、その効果についても検討されてきましたが、数年後にわたっての効果に持続性があるかについての検討は十分になされていません。中学校での心理教育経験が大学生の現在の社会的能力にどのように影響しているかを明らかにし、心理教育の効果を長期的な視点から考察することを目的とした研究を行っています。 中学生の頃から人の心というものに興味を持ち始めました。心理学に興味をもつと同時に、将来は心理支援の仕事をしたいと思い、九州産業大学臨床心理学科に入学しました。学部では心理学についての勉強だけでなく、心理を専門とする仕事についても学び、公認心理師という仕事があることを知りました。そして、公認心理師になるためには大学院を修了することが必要であることを知り、大学院に進みたいと思うようになりました。さらに実習での施設見学体験や、心理師の現場でお話を伺うことで、より一層、この仕事に携わりたいと思いました。適切な心理支援ができるようになるためにも、もっと専門的な知識や技術の習得が必要だと感じたことも、大学院に進学した理由の1つです。 大学院在学中は、自身の視野を広げるため、関心があることには積極的に挑戦してきました。ボランティア活動に参加した際には、障がいがあるお子さんと関わることで、障害児支援に興味を持ちました。以前から漠然と「子どもの支援に携わりたい」という気持ちはありましたが、ボランティア活動をきっかけに始めた放課後等デイサービスでのアルバイトを通して、その気持ちがより具体的なものになりました。 また、将来、心理職として子どもの支援に携わるために、子どもに関わる他職種の視点に視野を広げることも必要なのではないかと考え、保育士の資格を取得しました。 学びのための設備が整っていることです。特に、図書館の蔵書数が多いことが非常によかったと感じています。学部・学科の数が多いため、あらゆる分野の専門書があり、授業や研究で書籍が必要な際、幅広い種類から選ぶことができました。書籍だけではなく、論文の数も多く、読みたい論文がほとんど図書館にあることで、研究を滞りなく進めることができました。 また、学校独自の奨学金制度が整っていることもよかったことの1つです。臨床心理学研究分野では、資格取得のために実習費等も必要となります。学校独自の奨学金制度のおかげで、経済的負担の心配をすることなく、学業や研究活動に専念することができました。 私の目標は、公認心理師の資格を取得し、心の不調を感じている方々の負担を少しでも軽減できるような心理支援をすることです。また、心理支援の中では、一人ひとりの方に向き合って寄り添った支援ができるようになりたいです。。International Studies of Culture心理職として子どもの支援に携わりたい1. 研究内容国際文化研究科 国際文化専攻 (臨床心理学研究分野) 博士前期課程 井上 和奏 さん 九州産業大学 人間科学部 臨床心理学科 卒業生大学院生インタビュー国際文化研究・臨床心理学の各分野で活躍できる人材の育成。グローバル化が加速する現代社会において、「国際文化」「臨床心理学」の各研究分野で活躍する優秀な研究者・専門家の育成をめざしています。前期課程においては、世界や日本の思想、文芸、歴史、心理、教育などに対する深い理解を養い、語学力を含めたコミュニケーション能力まで総合的に涵養。後期課程では国際文化、臨床心理の各研究分野において、高度な知識と研究能力を備えた専門的職業人を養成しています。研究分野は「国際文化研究」「臨床心理学研究」の2分野にわたり、「臨床心理学研究分野」は公認心理師(国家資格)取得カリキュラムに対応し、日本臨床心理士資格認定協会の第一種指定大学院にも指定されています。国際文化研究科
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