九州産業大学大学院案内2025
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05××費用平面便益空間 … …政策映像環境保全の啓発のポスターの背景として、1. ものすごくキレイな自然環境の絵や写真2. 破壊されている自然環境の絵や写真どちらを採用する方が、ポスターを見た人に環境保全を促せるか?企画展示**これまで、荒尾干潟水鳥・湿地センター(熊本県 荒尾市)、霧島錦江湾国立公園の重富海岸自然ふれあい館「なぎさミュージアム」(鹿児島県姶良市)、クレインパークいずみ(鹿児島県出水市)およびきらら浜自然観察公園(山口県山口市)で企画展示とワークショップを開催しました。分布食性 …対策オンラインアンケートMaster's Program情報提供(例)行動変容行動変容につながる情報提供とは?環境保全の重要性についてやみくもに情報提供しても、人々はなかなか行動を変えません。企画展示やオンラインアンケートを通じて、開発や保全の情報や、生態学上の特徴などの情報をどう組み合わせて、さらに、どう作品として表現して提供することが、実際の行動変容につながるかを研究しています。経済学・生態学・芸術学による生物多様性価値の多面的評価生物多様性の価値とは?生物多様性について経済学が考える価値と、生態学が考える価値は同じでしょうか?さまざまな創作活動の源の泉でもあるならば、芸術学はどう考えるでしょうか?本プロジェクトでは、学際的なアプローチから、生物多様性価値について改めて考察します。生物多様性ワークショップ 「いきもの変身パネルをつくろう」を開催しました博士前期課程全5研究科横断型の全研究科共通科目である「プロジェクト実践演習B」を受講する大学院生10名と経済学部の環境経済学ゼミナール所属学生5名が、新光産業きらら浜自然観察公園(山口県山口市)で、生物多様性ワークショップ「いきもの変身パネルをつくろう」を開催しました。同プロジェクトでは、生物多様性の「価値」について、経済学・生態学・芸術学の各分野の視点から、多面的な評価を追求する学修を行っています。同ワークショップでは、午前の部18名、午後の部15名の合計33名が参加しました。当日は、生物多様性について、固定観念にとらわれず、多様な視点から考える重要性について説明しました。特に、外来種問題に関しては、外来種の侵入で損失が生じる事例と、外来種が地域に馴染むことで便益が生じる事例について解説しました。説明後、視点を変えることで見え方が変わる「いきもの変身パネル」の工作に取り組みました。工作に使用する画像は、きらら浜の生き物の写真、芸術研究科の学生作品、AIで生成した画像がランダムに混ぜられたリストから、好きなものを選び、工作後にはその画像がどのグループに属する画像かを考えました。同ワークショップを運営した工学研究科の大学院生は「ワークショップの工作で、自動車の環境負荷を例として、環境保護への取り組み方について話しました。環境経済学をベースとしたプロジェクトに、自分が専攻する分野の知識をどう生かして取り組むかが難しかったですが、参加した子どもたちは、少し難しい内容にもかかわらず、時折の問いかけにも答えながらしっかり聞いてくれたのでよかったです。この授業を通してさまざまな研究科の学生と協力し、環境経済学のテーマについて深く考え、プロジェクトを遂行できたことが良い体験になったと思います」と話しました。博士前期課程

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