九州産業大学大学院案内2025
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17EngineeringDATADATA入学定員入学定員35学位授与者数修士(文学)23215学位授与者数修士(工学)1,202※2025年3月31日現在※2022年3月31日現在2. 大学院進学のきっかけ3. 入学して良かったこと4. 研究以外で頑張ったこと 例:学外活動、資格取得 等5. 将来の夢や目標、またそのために努力していること 私は、切削工具の摩耗検出についての研究を行っています。工具の交換時期の判断は、加工精度の安定化や不良品発生のリスクを抑える点から、加工現場において重要なテーマの一つです。近年、特に金型製作の現場では、複雑で高精度な加工需要が増えています。こういった加工には膨大な時間を要し、これをオペレータが常時監視することは大きな負担になるため、工具の状態を自動監視する方策が求められています。私が所属する研究室では、工具摩耗の切削途中での検出、つまりインプロセス検出の実現に向けた研究を行っています。 その中で私は、工具摩耗の増加による工具刃先と材料との接触電気抵抗変化に着目したアプローチを行っています。 私が大学院進学を決めたきっかけは、学部での研究を通じて、ものづくりの根幹を支える機械加工の研究分野に強く魅力を感じたことです。もともと、大学に入学した時から研究に対する意欲は高く、学部での卒業研究は9ヶ月程度の限られた期間でしか取り組めないこともあり、大学院でさらに腰を据えて深く研究したいと考えていました。加えて、社会に出る前に、機械工学の各専門分野の知識をより一層深めることが必要だと感じたことも、大学院進学を決断する理由となりました。さらに、大学や研究室の設備が非常に充実していること、そして教員や職員の皆さんからの手厚いサポートを受けられる環境も、進学先として本学を選んだ決め手になりました。 学ぶ意欲に応えられる環境やカリキュラムが整っていることです。学部時代には実践的なカリキュラムを通して専門分野を学ぶことができ、それが現在の研究への意欲や取り組み方のベースとなったと感じています。学部4年次から大学院までの研究では、毎年国内外の学会で登壇する機会を得ることができました。論文を作成し、口頭発表を繰り返すことで、研究の遂行能力やプレゼンテーション能力が成長したと実感しています。 本学はさまざまな学部や研究科を有する総合大学です。自分の専攻内容以外にも様々な学問に触れ、多様な学びを受けるチャンスがあります。私は、他の研究科や海外の大学生とのプロジェクト学習に多く参加して、多様な価値観や国際的な視野を持つことができ、良い経験になりました。他にも、資格取得へのサポートや奨励金制度が整っていて、卒業後のキャリア形成に向けた学習も進めやすく、とても助かりました。 将来の夢は、機械工学の分野で新たな技術を開発し、日本のものづくり産業に貢献することです。これまでの大学院における、実験や装置の開発に取り組む中で、より高度な専門知識や技術の習得が不可欠であることを実感しました。現在は、社会に出た時に、幅広い知識と技術力を活かして、多様なニーズに応えることができるエンジニアとして活躍するために、常に新しいことを学び続ける姿勢で研究活動に取り組んでいます。●中学校および高等学校教諭免許状(専修)の取得 ・中学校:数学、理科 ・高等学校:数学、理科、工業これからにむけて、多様な学びはチャンス1. 研究内容 工学研究科 産業技術デザイン専攻 (機械システム分野) 博士前期課程  古賀 悠太郎 さん 九州産業大学 理工部 機械工学科 卒業生大学院生インタビュー幅広い視野と学識を持つ技術者・研究者を育成します。「環境」「経済」「社会」という3つのキーワードを核に、さまざまな課題を抱える現代。本研究科ではそうした課題を総合的な視点から捉え、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、国際社会や地域社会および産業界に貢献できる新たな産業技術を創生し展開できる人材を養成しています。「機械システム」「電気情報技術」「物質生命化学」「土木デザイン」「建築デザイン」の5分野で研究を展開し、これらを学際的に学べる教育研究システムを採用。専門的・総合的な学識を有した高度なスペシャリストの養成を目指します。工学研究科

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