32研究科芸術研究科造形表現専攻3領域共通国際文化研究科国際文化専攻臨床心理学研究分野1,530,000円1,010,000円入学金+授業料2年間支払総額2年間支給額(50%)修了した場合の受講後1年以内に資格取得かつ就職をした場合の2年間追加支給額(20%)750,000円505,000円300,000円202,000円2. 現在行っている研究内容 勤務している会社が所有している所蔵品の中で、主に20世紀の近・現代アートをとりあげ、作家や作品、その時代背景や収集のきっかけなどを調査し、企業コレクションの特徴について研究をしています。当時を知る人がだんだん少なくなってきて、なるべく多くの人の話を聞くことを心がけ、記録に残したいと思っています。3. 入学してよかったこと、将来の夢や目標 九産大は芸術分野が幅広く、多種多様な専門分野の講師陣が充実していて、美術館もあります。また、留学生も多く、研究テーマもバラエティに富んでいて、先生や学生たちとの交流は、職場では経験できない刺激と発見を得ることができ、もっと大学に通う時間がもてればと願っています。 なんと言っても、有り難いのは「専門実践教育訓練給付金」の制度です。ハローワークに申請すると、大学院の入学金や授業料の半額が還付されました。大学で勉強したいと思っている社会人に心からお薦めします。仕事をしながら大学でも学ぶ社会人仲間が増えることを期待しています。 企業コレクションの研究は私のライフワークです。ここでの研究成果を職場に還元して、少しでもご恩返しをしたいと思っています。就職して間もない頃、上司に「人も企業も大切なのは“文化”も持つこと。経済は波があるが文化は揺るがない。」と教わりました。今後もできる限り研究を続け、自分の軸となる“文化”を磨き深めて、地域社会のお役に立てる仕事をしていきたいと思っています。仕事をしながら大学でも学ぶことで文化を深める1. 大学院進学のきっかけ 1987年に金融機関に就職。役員秘書をした後、1999年より現在に至るまで会社が所有する美術品の管理業務を担当しています。 学生時代は美術に全く興味がなかったのですが、パワフルなアートに囲まれた環境で毎日仕事をしていると、自然に作品の一つ一つに興味と愛着がわいてきて、美術館巡りをするようになりました。美術品管理業務を担当するようになってから、学芸員の資格を通信大学で取得し、美術品の取り扱い方を、地元美術館の学芸員や美術専門輸送業者の方々に直接教わりながら、業務を行ってきました。 定年(還暦)が目前にせまり、後任への引き継ぎを考えると、美術品の資料やデータを整理するためには、もっと深く研究することが必要で、これまでのように独学では無理と判断し、大学院で研究することを決心しました。地元福岡で芸術学部があり、社会人を受け入れている大学院は唯一、九州産業大学だけで、有り難いことに、黒岩俊哉先生が担当教授を快く引き受けてくださり、なんとか進学することができました。他大学(本学以外)から、本学大学院に入学の場合は、2年間の支給額が下記の通りとなります。なお、本学出身者は入学金が免除になります。芸術研究科 造形表現専攻 (芸術表現領域) 博士前期課程 清家 尚美 さん 社会人教育訓練給付制度利用インタビュー
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