九州産業大学大学院案内
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17EngineeringDATADATA入学定員入学定員35学位授与者数修士(文学)23215学位授与者数修士(工学)1,192※2024年3月31日現在※2022年3月31日現在2. 大学院進学のきっかけ3. 入学して良かったこと4. 将来の夢や目標、またそのために努力していること 現在有機化学に関する研究を行っており、その中でも、医療分野や生命科学分野などでも用いられる蛍光色素について、研究を行っています。 蛍光色素でよく利用され、目にするものとしては、お札や蛍光ペンなどがありますが、現在では、がん細胞を蛍光色素で染色したり、診断薬の目印のような役割として様々な分野で利用されています。。 現在利用されている蛍光色素は、海外生産が殆どです。そのため、蛍光色素に関する技術や市場は海外、特に欧米が独占しており、高値で取引されています。この状況を踏まえ、本学で、日本初の蛍光色素技術を世界に広めることを目指し、研究を行っています。 それらの研究のうち私は、赤色の長波長領域に蛍光を示す蛍光色素の開発を行っています。 高校生の頃、化粧品分野に興味があり大学に進学しました。講義を受講していくうちに、有機化学に興味を持ち、学んだ化学の知識、技術を活かして人々の生活を支える仕事に就きたいと感じるようになりました。そして、より専門的な知識を身に着けたいと感じ、大学院進学を志望しました。卒業研究を進める過程で、実験で望んでいた結果が得られなかった時、課題を発見し、その原因を考察することが重要であることを学びました。多くの経験を踏まえ、問題解決能力や論理的思考を鍛え、相手に自分の考えをわかりやすく伝える術を身につけたいと考え、大学院への進学を決断しました。 世界初の蛍光電子顕微鏡技術に触れることができたこと、モノづくりの一連の工程に携わることができたことです。 世界で見ても最新で高度な研究が行えるという充実感をもって大学院生活を送りました。高度な研究を支えている者として、充実した設備や最先端の機器が導入されているという点もあると感じています。本学では他の大学とは異なる高いレベルの研究を行うことができます。 学生生活で学んだ知識や技術を活かし技術者として社会に貢献していくためにも大学院生のうちに様々な関連分野を学び、社会に出た際に役立てていきたいです。 また、大学院生活を通して一つの製品ができるまでに、有機化学の分野だけでなく、生化学の分野など様々な分野が重なっていること、そして多くの人が関わっていることを学びました。さらに、実験への取り組み方や考え方、多くの人との関わりを大切にしながら、大学院生活を過ごしました。●中学校および高等学校教諭免許状(専修)の取得 ・中学校:数学、理科 ・高等学校:数学、理科、工業蛍光色素技術を世界に向けて1. 研究内容 工学研究科 産業技術デザイン専攻 (物質生命化学分野) 博士前期課程  中山 栞 さん 九州産業大学 生命科学部 生命科学科 卒業生大学院生インタビュー幅広い視野と学識を持つ技術者・研究者を育成します。「環境」「経済」「社会」という3つのキーワードを核に、さまざまな課題を抱える現代。本研究科ではそうした課題を総合的な視点から捉え、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、国際社会や地域社会および産業界に貢献できる新たな産業技術を創生し展開できる人材を養成しています。「機械システム」「電気情報技術」「物質生命化学」「土木デザイン」「建築デザイン」の5分野で研究を展開し、これらを学際的に学べる教育研究システムを採用。専門的・総合的な学識を有した高度なスペシャリストの養成を目指します。工学研究科

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