苫屋風の「一坪の茶室」が完成しました

 九産大工学部住居・インテリア設計学科2年の右近久了さん(沖学園高校)と岡 祥大さん(三養基高校)のプロジェクト作品「一坪の茶室4『斜堂(SHADOW)』」を、本日1月16日(火)から24日(水)まで、1号館1階メインホールに展示しています。

 

 床面積一坪(3.3?)の限られた空間で茶室を作るこのプロジェクトは、今年で4回目。「雅」がテーマの今回、その代表、「百人一首」を編集した藤原定家の和歌に詠まれた海辺の小屋「苫屋(とまや)」をイメージする茶室をつくりました。すだれや流木と傾けた屋根でわび・さびを表現し、屋根板にはモチーフとなった「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」(※)を彫り抜いて、光で床面に和歌が映り出すように演出しています。

 

 この作品は林野庁「新たな木材需要創出総合プロジェクト事業」に採択され、12月に開催した「たてものがかりワークショップ」では、ものづくりについて学びたい高校生に施工過程を公開しました。

 

 右近さんは「傾斜がある作品なので、図面通りに木を切って角度を合わせて接合するのが大変でしたが、建築の面白さを学ぶことができました」、岡さんは「自分たちが設計したものがカタチになって、本当にうれしいです」と語りました。

 

 また、この作品は、日本産業技術教育学会主催「第12回技術教育創造の世界 発明・工夫作品コンテスト」その他の部門で特別賞を受賞しています。

 

現代語訳:「見渡してみると、美しい花も紅葉もないことだなあ。この海辺の苫ぶき小屋あたりの秋の夕暮れは」

【建築都市工学部】

 

 関連記事>>「一坪の茶室」を展示しています

       >>工学部学生作品「一坪の茶室2」が日本産業技術教育学会奨励賞を受賞!

       >>「一坪の茶室」が建築文化週間学生グランプリで審査員賞

 

九州産業大学のトップページへ