福岡でも緊急事態宣言が発出されましたね。
新型コロナウイルスは、もう一年以上、猛威を振い、私たちの生活を根本から揺るがしています。
最近では、「医療崩壊」「命の選別」などという恐ろしい言葉も聞かれるようになりました。
みなさんは自分に症状がない場合でも、ご家族、特に持病をお持ちの方や高齢の方がいらっしゃる人は心配なことでしょう。
一方、この一年で分かってきたこともあります。
それは、 感染を防ぐポイントです。
全国はもちろん本学の事例でも、大勢での会食、カラオケ、その他の集まりで感染が起こりやすく、特に口からの細かな飛沫が飛ぶ環境で長く過ごすと確率が高くなるということが分かってきました。
ここが感染を防ぐポイントです。
ウイルスは目に見えないので余計に怖いかもしれませんが、無闇に恐れることはありません。ポイントを押さえると感染確率はゼロに近くなります。不要不急の外出は控えるように言っているのはそのためです。
しかし、日ごろの生活には必要な行動もあります。
大学生のみなさんの場合は、授業・実習・試験や就職活動などです。
これらは皆さんに必要な行動であり、政府も小・中・高校、大学には昨春のような休業要請は行わないとしています。本学にも感染した学生はいますが、これまでに授業や研究、創作活動などの正課活動でクラスターが発生したことはありません。これは、皆さんがルールを守り、教室で静かに座って受講する、など感染防止に努めてくださっているお陰だと思います。
今後も皆さんがこれまでのように落ち着いた行動を続ければ、学内でのクラスター発生の確率は低くなるとみています。
これからも皆さんの協力をお願いします。
昨今の感染状況の変化を受け、本学はレベルを上げて警戒を強めていますが、具体的には担当の教員からの指示に従い、行動してください。
また、今春卒業予定の皆さんで、内定がまだの人は、キャリア支援センターに顔を出してください。
求人は沢山あり、まだ充分間に合います。心配はいりません。初めてでも大丈夫、キャリア支援センターの職員が一から懇切丁寧に教えますよ。
無闇に恐れず、ポイント押さえて、注意しながら過ごしましょう。ある程度、我慢を続ければ、感染症は必ず収まってきます。
春に向けて、希望を持って進みましょう。
あと、後学期の振り返りを忘れずにね。
学生の皆さんに一つ、宿題です。
「ウィズコロナ」「アフターコロナ」などの様々な業種が、自粛や時間短縮の中でも苦労と工夫をしており、新型コロナウイルス感染拡大を機に、新しい産業のあり方を模索しています。
そこで皆さんにも考えていただきたいことがあります。
身近な仕事でもニュースで見たことでもよい、その仕事について、コロナを機に、何か新しいことができないか?皆さんなりの工夫を考えてみてください。
コロナ禍は確かに大変ですが、それに流されるだけではなく、どうすればよいか、日々考えてみる、すぐにパッとは出ないかもしれない、でも考え続けることが、いざと言う時に役立つものです。
時代と事態をよく見る、そして考える、学ぶ。
これが明日を切り拓く、皆さんのミッションです。
九州産業大学 学長 榊 泰輔
九州産業大学造形短期大学部 学長 小田部黃太