芸術的、デザイン的感性を持って社会に貢献できる人材を。
現代社会において立体物は、自然形態、人工形態など無限に存在します。今後、社会はアート的な物やデザイン的な物が多く存在することで、精神的、物質的に潤った文化社会となります。本専攻では、社会が求めるニーズに応えられる、幅広い造形力(総合造形)を身につけるカリキュラムを用意しています。さらに、彫刻等の従来の分野の他に、スチロールワーク、ペーパークラフト、フィギュア、キャラクターオブジェ、インスタレーション等を新たな学びの対象として加えています。
学びのキーワード
彫刻 / フィギュア / オブジェ / インスタレーション / FRP造形
コア科目
フィギュア実習
人体のイメージとしての立体を制作します。表現方法は幅広く、球体関節人形やアニメからヒントを得たような造形などバラエティに富んだ立体造形を行います。芸術的要素のある作品からデザイン的要素のある作品まで制作します。
立体造形概論
古い時代の造形から、現代に至るまでの造形作品を紹介します。時代背景やその時代のニーズ、また芸術作品として存在しているものなど、立体造形の社会との関わりや存在することの意味性を考えていきます。
取得資格
中学校教諭1種(美術) / 高等学校教諭1種(美術・工芸) / 司書 / 学芸員 /
社会教育主事 など
将来の進路
造形作家 / 彫刻家 / 学芸員 / フィギュア作家 / 美術・工芸教員 /
キャラクターデザイナー / ディスプレイデザイナー など
様々な素材や工法に触れ自分に合う表現を発見する
- 白木 琴弓Kotomi Shiraki4年生
- 熊本県立菊池農業高等学校卒業
子どもの頃から手遊びが好きで、アトリエ教室でものづくりを楽しんでいました。12歳になって憧れだった馬術をはじめ、高校でも馬術を続けていました。大学進学について考えたときに、ものづくりと馬術どちらも続けられる道はないかと思っていたところ、芸術学部があり馬術部もある九産大の存在を知りました。農業高校出身なのでデッサンなどの基礎的なこともわからない状態でしたが、一から丁寧に教えていただき、しっかり基礎を学ぶことができました。何も知らないから不安だと先生に相談したとき「まっさらなほうが癖がついていないから上達するよ」という言葉に安心したのを覚えています。3年生になってから少しずつ自分の作りたいものを形にできるようになってきて、今は2メートルほどの高さの作品を制作しています。最終的には大好きな馬を模した作品を、溶接やテラコッタという焼き物で作りたいと思っています。様々な素材や工法に触れることができるので、自分らしい表現方法に出会える環境だと感じています。