今に活きている、プロジェクトから学んだこと卒業生インタビューGraduates' Voice株式会社博報堂プロダクツ 在学中は専攻していた「写真」で伝統文化の魅力を伝えたいと思い、3年次に「博多織プロジェクト」に参加しました。博多織の知識もないところからスタートしましたが、博多織協会の方々が協力してくださり、新作着物のレンタルや工房の見学などをさせていただいたおかげで、大変やりがいのあるプロジェクトになりました。 「どうすれば博多織を知らない人、触れたことがない人にも魅力が伝わるだろうか。」これについては相当悩みましたが、先生からの助言もあり、着物と生け花をコラボレーションさせた作品を作り上げることができました。作品は、福岡で開催された「KOUGEI−EXPO(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)」をはじめ、福岡県庁や博多区のギャラリーなどでも展示され、大きな反響をいただきました。通常、学生が個展を開いても一般の方に見ていただく機会はわずかですが、プロジェクトのおかげで、自分の作品がさらに多くの人に見てもらえることの醍醐味を味わうことができました。 「株式会社博報堂プロダクツ」という広告会社に就職したのも、このプロジェクトで達成感を味わったからです。自分がやりたいことをできるのもプロジェクトですが、やりたいことに気付かせてくれるのもプロジェクトの魅力です。今はまだアシスタントですが、数年後には広告フォトグラファーになっていたいですね。皆さんも卒業する時に後悔のないように、興味があることにはどんどんチャンレンジしてほしいと思います。小さなことを積み重ねやり遂げた経験は、就職後の糧になるはずです。「博多織プロジェクト」 777年の歴史がある福岡の伝統産業「博多織」の新たな魅力を発信するためのプロジェクト。博多織協会によって最新の着物が提供されました。今回は1人で実施したプロジェクトだったため、モデルの選定から撮影、加工までを単独で遂行。プロジェクトをサポートした進藤環准教授の生け花とコラボレーションしたポスターは高い評価を受け、各場所で展示されました。芸術学部写真・映像メディア学科 2020年3月卒業佐賀県・佐賀学園高等学校出身廣瀬孔明さんプロジェクトをきっかけに広告業界へ写真を通じて新たな価値を提案したい学生時代に関わったProject◀撮影機材の準備風景プロジェクトで作成したポスター
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