23_九州産業大学_広報誌_vol
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#9芸術学部× 理工学部「JR九州応援プロジェクト」街中で見かけるあれもこれも、実は九産大が手掛けたもの。このコーナーでは、ちまたにあふれる九産発の製品をご紹介します。九産大×JR九州 アプリ開発にあたっては、利用者に合わせたデザインと、使いやすさを考慮した機能とを、どのように融合させるか、芸術学部の学生と議論を重ねました。技術面においては、実際のおみくじのようにスマートフォンを振ると運勢が表示されるように工夫しました。協働でのアプリ開発は、専門外の新たな視点を得るきっかけにもなり、とても良い経験になりました。理工学部 情報科学科 4年山田 滉暁さん(八幡南高校)VOICE芸術学部と理工学部の学生が、JR九州と連携し、西戸崎駅(福岡市東区)から宇美駅(糟屋郡宇美町)を結ぶJR香椎線が抱える課題解決や利用者促進のための「JR九州応援プロジェクト」に取り組んでいます。駅名看板と駅舎内シャッターアートをデザイン JR香椎線の利用を促すため、新原駅(糟屋郡須恵町)の駅名看板リニューアルやシャッターペイントを行いました。JR香椎線全16駅の中でも乗降客数が少ない同駅は、2015年に無人駅となってから老朽化に拍車がかかり、塗装の剥がれや看板のくすみが目立つようになっていました。学生たちは昨年4月から現地調査を実施。周りの景観に馴染むようレトロ感やモダンを感じる「大正ロマン」をテーマとし、駅看板には丸みのあるゴシック体の駅名とくすみがかった明度の低い色を彩色。また、有人駅時代の改札口を締め切り寂しい印象を与えていたシャッターには、大正時代のアイロンや洗濯機、冷蔵庫や人力車などを描きました。PROJECT#03これまでの取り組みPROJECT#02PROJECT#01「開運おみくじアプリ」で不正乗車を防止 常態化する不正乗車対策のため、現地調査や関係者へのヒアリングを実施し「切符を購入することでしか得られない楽しみを」と「おみくじアプリ」を考案。切符の購入日と4桁のシリアルナンバーを読み込むことで、運勢・学問・恋愛・旅行からなる「今日の運勢」を占うことができるアプリを開発しました。忘れ物防止ポスターデザイン車両内の忘れ物として最も多い「傘」をテーマにした忘れ物防止ポスター7種類を制作。JR香椎線各駅および香椎線を運行する819系「DENCHA」車内ドア上部に掲示していました。 趣のある新原駅駅舎の雰囲気を活かせるように、大正ロマンをテーマに新しい看板を制作しました。その時代によく使われていた色やフォントを徹底的に調べ、メンバーで何度も意見交換し、修正を加えながら少しずつ形にしていきました。看板やシャッターペイントが話題となり、一人でも多くの方が駅を利用するきっかけになれば嬉しいです。芸術学部 写真・映像メディア学科 4年植木 拓海さん(福岡工業大学附属城東高校)VOICE132023 OCTOBER

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