PlusK_vol.55
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九州産業大学造形短期大学部 Kyushu Sangyo University, Zokei Junior College of Art and Design 木森圭一郎特任講師の作品「Universe」が福岡市主催の「Fukuoka Wall Art賞」で入賞し、9月1日(木)~4日(日)にアーティストカフェフクオカで入賞作品展が、9月30日(金)~10月3日(月)に福岡国際会議場で開催された「アートフェアアジア福岡2022」で受賞作品の展示販売会が行われました。 今年で2年目となる「Fukuoka Wall Art Project」は、美術分野のアーティストの作品を広く募集し、作品を展示・販売する機会を提供することで、アーティストのさらなる活躍につなげるとともに、アートによるまちの賑わいの創出を図ることを目的とするものです。 応募総数78点の中から入賞した本作品は、「福岡の自然」をテーマに、住む者に力を与えてくれる象徴である海や空、山を描いたもので、生活を潤すと同時に台風や地震といった脅威をもたらす自然の美しさや力強さ、恐ろしさを金の描線で描いています。 「Fukuoka Wall Art賞」入賞! 第77回福岡県美術展覧会」の彫刻部門で、今年3月に卒業した川添茉玲さん(東筑紫学園高校)の作品「箱熊」が、福岡県美術協会賞を受賞しました。 箱は人間の内面を、熊は欲望を、タルトは人間が欲するものの象徴で、“嘘偽りのない人間”を表現しています。内側にとらわれていた欲望が欲しいものを手に入れようと姿を現すさまを、理性的な人間ではなく、感情的な獣として具現化することで、野性味を増した作品となっています。 川添さんは、「性や宗教、家族などのさまざまな悩みが渦巻く社会で、人々は言いたいことを心の内にしまい込むようになりました。この作品を見た方が自身の内面と向き合うことで、本音を言い合える社会に近づけられたら」と語りました。 また、洋画部門では、2年生の後藤知尋さん(八幡高校)の作品「love by you」と濱田伸のぶあき輝さん(九産大付属九州高校)の作品「蟲むし」が、入選を果たしました。 「福岡県美術展覧会」彫刻部門「福岡県美術協会賞」受賞! 移動販売車を制作する㈱誠まことや矢製作所(古賀市)の依頼により、学生たちが洋服などを販売する移動型店舗「アパレルカー」をデザインしました。 外からでもウィンドウショッピングができ、入りやすいように工夫したガラス張りの外装に加えて、車内にはレジカウンターやフィッティングルームを設置。シンプルでスタイリッシュな印象を演出しながらも、木材を使用することで温かみのあるおしゃれな空間に仕上げています。移動型店舗「アパレルカー」をデザインしました「箱熊」左:「love by you」右:「蟲」技法:ミックスドメディアサイズ:縦515mm×横728mm142022 AUTUMN

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