★PlusK_vol.54
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社会のニーズに応える教  現代社会に浸透し、社会の仕組みを根底から変革するさまざまなAI技術。この授業では、ソーシャルデザインや情報科学、経済、住居・インテリアなど、多彩な専門分野の教員によるAIの活用事例を通して、人間とAIとが協働する社会に適応するためのスキルを学びます。 第5回の5月16日(月)には、基礎教育センターの中世古貴彦講師が「分析に堪えるデータを収集するために」と題して登壇し、データの整理方法や形状によって可能な分析が異なることを解説しました。身近な問題への取り組みがグローバルな課題の解決につながります 2015年に国連サミットで「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が策定され、さまざまな社会課題の解決に向けて、2030年までに達成すべき世界共通の目標が明確化されました。 この授業では、ごみのない地域づくりや再生可能エネルギー開発、デジタル社会における美術・デザイン表現の役割などに関する事例を通して、SDGsについての理解を深め、持続可能な社会の実現に向けて考察します。 オムニバス形式で行うダイバーシティ(多様な人材)に関する授業で、男女共同参画や異文化交流、高齢者就労、障がい者雇用、心理学などの観点からダイバーシティの本質を学びます。今年度から新たに導入した、学生の多様な学びを コラボ科目「実践コラボ演習(SDGs)」「実践コラボ講座(ダイバーシティ)」CLOSE UP!!CLOSE UP!!国際交流センター 深澤 良信特任教授 グローバル化の進んだ現代の地球では、経済問題、社会問題、環境問題は独立した課題ではなく、それぞれが深く強く関連しています。 例えば、自動販売機でペットボトルの水を買って飲むと気候変動対策としての水分補給はできますが、石油製品であるペットボトルを焼却することは気候変動を助長することになります。また、冷房を使えば気候変動がもたらす健康被害を避けられますが、化石燃料による火力発電の活用が続く限り、気候変動を助長することになります。 このように、何かを解決しようとしても総合的に考えて行動しないと、全体として課題を解決することにはなりません。 「実践コラボ演習(SDGs)」では、グローバルな課題と身近な問題の関わり合いを具体的に示すことで地球のシステム全体の課題として捉え、課題解決の方向性や学生自身が果たすべき役割などを考察します。 この授業を通して、身近な問題に取り組むことがグローバルな課題の解決に寄与することを理解し、学生たちの行動変容を促すきっかけになればと願っています。CLOSE UP!!「実践コラボ演習(AIと社会)」042022 SUMMER

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