PlusK_vol.53
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 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 長引く新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の中で、不自由さを乗り越えて、晴れて大学入学を迎えられた皆さんを心から歓迎します。 本学は、1960年に中村治四郎先生が「産業と大学は車の両輪のように一体となって、時々の社会のニーズを満たすべきである」という信念のもと、「産学一如」を建学の理想に掲げ創立されました。この建学の理想に基づき、本学は一貫して産業界や地域社会に役立つ人材の育成に取り組んでいます。 さて、大学は高校までと違って自由です。しかし自由というのは何をしても良いということではありません。「自由」の起源はラテン語のLibertasです。これは、古代ローマで、外国人などに対して制限から開放し市民と認めるときに用いられました。当然のこととして、市民としての義務や責任を伴うことを前提とした言葉です。 大学は、皆さんを大人として扱うため自由なのです。授業や課外活動の選択をはじめ、多くの事が自分の意志で決められますが、自らを律して行動し、その結果全てに自ら責任を持つ。これが自由であり、社会人として基本的な素養でもあります。 この自由の中で、自分の適性にあったもの、人生を賭けるに足るものを見つけてほしいと思います。最初の選択に固執する必要はありません。違っていると感じたら、新しいことにチャレンジしてください。さまざまなことに挑戦できるのも、大学ならではです。 本学は文系・理系・芸術系の全ての学部が一つのキャンパスに集まった日本でもユニークな総合大学で、多様な学生が一つの場所で学んでいます。ここでは、学部を超えて学生が集い、企業や自治体と連携して多くの文理芸融合のプロジェクトに取り組んでいます。また、課外活動では、文化会系・体育会系合わせて100を超すサークルがあり、半数近くの学生が参加しています。 皆さんが活躍するフィールドは用意されています。学業はもちろんのこと、サークル活動やボランティア活動、さまざまなことに挑戦してください。そして、自分の将来を賭けるにふさわしいものを見つけるよう、精一杯頑張ってください。学校法人中村産業学園 理事長津上 賢治CHAIRMAN : TSUGAMI KENJI自由と規律格言とともに贈る、新入生へのメッセージMESSAGEFOR NEW STUDENTS032022 SPRING032022 SPRING

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