PlusK_vol.53
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がつなぐ、ひと・もの・こと。九州産業大学造形短期大学部 Kyushu Sangyo University, Zokei Junior College of Art and Design九州産業大学美術館 Museum of Kyushu Sangyo University九州産業大学芸術学部 Kyushu Sangyo UniversityFaculty of Art And Design開館20周年記念 第32回九州産業大学美術館所蔵品展「優品でたどる芸術と時代」会 期:2022年4月1日(金)~7月24日(日) 開館20周年を迎える九州産業大学美術館は、野見山暁治や鴨居玲、十四代酒井田柿右衛門、アンリ・マティス、パブロ・ピカソなど、国内外の著名な作家による多様なジャンルの作品を有しています。 本展覧会では、作品が制作された1900年から現在までの約100年におよぶ芸術と時代をたどります。また、同じ時代に制作されたさまざまなジャンルの作品を通して、その当時に思いをはせながらコレクションの特色や魅力を体感することができます。❶1900年〜1949年(明治33年〜昭和24年) 世界規模の大きな社会変動を背景に、さまざまな芸術運動が世界各地で広がっていく。桜井孝身「足」(1956年)大辻清司「無言歌Ⅲ」(1956年)豊福知徳「木偶」(1958年)❷1950年〜1959年(昭和25年〜昭和34年) 第二次世界大戦後の急激な経済状況の変化により、大量生産・大量消費という構造が芸術の世界にも影響を与え始める。 造形芸術学科を今春卒業した山口知咲さん(佐賀北高校)が、「TURNER AWARD 2021」で未来賞を受賞しました。 大賞に次ぐ未来賞に選ばれた作品「深夜2時少女の嘆き」は、現代を生きる少女をテーマにした縦116.7cm×横91cmのミクストメディアで、アクリル絵の具のほか、人形や毛糸など用いて、孤独の深淵に佇みながらも今を強く生きようとする少女を鮮やかな色彩で表現しています。 審査員からは、「ショッキングピンクのオブジェ作品からは、理屈抜きで“生きる力”をもらいました。既視感を払拭し、いかにオリジナリティーを極めていくか、これからが楽しみです」と評価されました。 山口さんは、「より粘り気のある質感を出すためにティッシュをボンドで貼り付けるなど、試行錯誤を重ねました。制作を通して自分の弱さや依存心が浄化され、自分自身のために強く生きようと改めて感じました」と語りました。「TURNER AWARD 2021」未来賞受賞!学芸員が展覧会の魅力を解説します。開催日:4月22日(金)、5月27日(金)、6月24日(金)、7月22日(金)時 間:13時00分~(※約20分)定 員:各回先着10名参加費:無料お申し込み方法:参加希望日の2日前の水曜日までに、参加日、参加者全員の氏名(ふりがな)、電話番号、 メールアドレスを明記して、メールでお申し込みください。お申し込み先:九州産業大学美術館  Email ksumuseum@ip.kyusan-u.ac.jp学芸員によるギャラリートーク152022 SPRING

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