PlusK_vol.50
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 2013年から販売している、学生チーム「farm.3.0」のたまねぎドレッシング。自分たちで育てた作物を加工して商品を流通させる“6次産業”商品だ。使うたまねぎは、商学部を中心とした学生が、毎年、福岡市東区のアイランドシティの畑で育てたもの。博多湾に大量発生し問題となっているアオサを回収し、堆肥として利用することで、ミネラル豊富な有機栽培を可能にした。 昨年までに売れた本数は、2,500本以上。教務部職員の田口亜衣さんは、毎年購入しているリピーターの1人だ。「子どもも食べるので、無添加、無農薬、そして何より作り手が見える安心感がうれしい。新鮮なたまねぎならではのシャキシャキ感を毎年楽しみにしています」と話す。 6月12日(土)・13日(日)にイオン香椎浜店で販売会を実施、当初の予定を上回る213本が早々に完売した。「福岡県の人なら誰でも知っているような、環境を考えたブランドにしたい」という学生の思いは代々受け継がれ、その熱意は消費者にも確実に伝わっている。―ビジネスマインド育成プロジェクト―〝誰もが知っている商品〞を目指して60年の歩みの中で、地域と連携した多くのプロジェクトを積み重ねてきた九産大。そこには、人とのつながりや社会との結び付きがありました。 2007年、香椎の商店街で、造形短期大学部生の作品を展示した。地域の方々にアートを楽しんでもらいたい一心で始めた展示。その活動は、今やアートを生かしたまちづくりに発展し、香椎や千早、西戸崎、須恵町などにも広がっている。 “地域を元気にしよう”。思いをひとつに、コミュニティアートは進化し続ける。コミュニティアートへの挑戦地域とともにつなぐ未来2020年 須恵町福祉センターの露天風呂壁画2020年 「SAITOZAKI アメリ化再現プロジェクト」シャッター絵画2011年 東区花火大会をモチーフにしたシャッター絵画2010年 フレスタ香椎での同展示会2007年 メガネの愛眼での「香椎まちなか美術館」2021年 同プロジェクト立体文字オブジェ2021 SUMMER04

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