PlusK_vol.34
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第六次産業実現プロジェクト「farm3.0」 リーダーで4年の森川寛之さん(萩商工高校)は、「販売時には、消費者と直接向き合い、声を聴くことや生産者の立場を伝えることを大切にしています」と話します。 新商品の柚子胡椒の開発では、たまねぎドレッシング販売時に試食をお願いして、味や希望価格に対するリサーチを行いました。また、肥料にアオサを使うという環境に対する自分たちの思いを消費者に伝えようと心掛けてきました。こうした地道な活動を通じて、「farm3.0」の活動に賛同して購入する方々も増えてきています。 3年の小林久貢さん(鹿児島高校)は、「『farm3.0』で活動したくて、九産大に入学しました。現在は、福岡市東区を中心にエリアマーケティングを行っていますが、将来は、福岡県の人なら誰でも知っているようなブランドに育てたいですね」と夢を語りました。 経営学部産業経営学科事業開発コースの学生チーム「farm3.0」は、授業の一環として、平成23年から第六次産業を実現するためのプロジェクトを実施しています。 NPO法人循環生活研究所の指導を受け、環境問題になっている博多湾のアオサを活用した肥料作りから始め、農作物の栽培・収穫、商品の製造・加工・販売まで、試行錯誤を重ねながら実績を積んできました。 年ごとに、芋焼酎、さくらんぼのお酒、桃のリキュールと多彩な商品を開発してきましたが、中でも最初に開発した、たまねぎドレッシングは、平成25年から毎年作り続けている看板商品! 無農薬・無添加で、安全・安心のたまねぎのおいしさが詰まったドレッシングは、消費者からも好評で、今年も350本を製造。学内のほか、イオンモール香椎浜店や福岡市港湾局で販売し、売れ行きも好調でした。 3年の橋村拓朗さん(佐賀学園高校)は「たまねぎドレッシングの責任者でしたが、製造から販売まで滞りなく進めるには、各所への連絡など、本当に大変でした。でも、授業だけでは体験できない貴重な経験を得ることができました」と語りました。10+K 2017 Summer「プロジェクト型教育」とは、学部学科の枠を超え、企業や行政、地域と連携し、課題を解決していくプログラムです。イオンモール香椎浜店で販売福岡市港湾局で販売開発中の新商品・柚子胡椒「今後も新商品の開発に取り組みたい」と笑顔で語る森川さん(右)、小林さん(中央)、橋村さん(左)土・堆肥作りたまねぎドレッシング製造・販売会議たまねぎ収穫イタリアンレストラン食伊もん処Tsuji家にてたまねぎドレッシング製造和白フリーマーケット販売香椎照葉フリーマーケット販売九州産業大学 学内販売福岡市港湾局販売イオンモール香椎浜店販売随時NPO法人循環生活研究所にて有機農業についての勉強会2月中旬アイランドシティにて開墾・苗植え10月上旬4月上旬4月29日4月30日5月14日5月20日5月25日6月12日6月4日一日で作ります!

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