PlusK_vol.33
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【私の好きな言葉】部と、昨年度生まれ変わった芸術学部です。本学が、これまでに社会の各方面で活躍する約12万人の卒業生を輩出できたのは、現場に強い九産大生を育成する教育力と、学生一人ひとりの学びを支援する教職員協働ネットワークの成果と考えています。 さて、日本では、平成23年に発生した東日本大震災、そして昨年の熊本地震により、現在も多くの方々が避難生活をしています。アベノミクスは5年目に入りましたが、不透明な経済状況が続く中で、格差の拡大や子どもの貧困等が深刻な問題となっています。また、世界では、ヨーロッパ共同体(EU)からのイギリスの離脱や、ドナルド・トランプ氏の第45代アメリカ大統領就任等、予想外の出来事が生じています。まさに、21世紀は将来の予測が困難な時代と言えるでしょう。 九産大は、こうした状況において、大学生活をスタートする皆さん一人ひとりが描く成長シナリオを実現できる多様な教育プログラムを用意していますが、大学の学修で大切なことは、〝何を教えたか〞ではなく、皆さんが主体的に〝何を学んだか〞です。そして、正解が一つとは限らない課題の最適解を見いだす能力を身につけることです。そのため、課題解決に必要な思考力・表現力・判断力等を主な力とする「新しい学力」が強く求められています。しかし、教育学者の齋藤孝教授が近著で指摘しているように、教科書による知識重視・暗記中心の学力である「伝統的な学力」が不必要というわけではなく、それと課題解決型とを融合した学力を身につけた「総合的な人間力」こそが重要です。 新入生の皆さんは、本学での学修で、課題解決に取り組むことができる基礎力と実践力を修得してください。基礎力は、全学部の学生が履修する全学共通開講の「KSU基盤教育」によって、実践力は、企業や行政、地域等との連携により課題解決策を探求する現場での学びである「KSUプロジェクト型教育」によって身につけることができます。 本学は、全ての教員と職員の協働によるネットワークで、皆さん一人ひとりの入学から卒業・就職までの大学生活を支援します。 新入生の皆さん、大学の4年間で、皆さんの夢や希望を〝カタチ〞にしてください。 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 九州産業大学は、昭和35年、創設者である中村治四郎先生が、「産学一如」を建学の理想として開学されました。「産学一如」とは、〝産業と大学が車の両輪のように一体となって時々の社会のニーズを満たすべきである〞との意味です。本学は、この理想の実現を目指して、商学部のみの単科大学から9学部と大学院5研究科からなる特色ある総合大学に発展してきました。学部の構成は、人文科学系の国際文化学部、社会科学系の経済学部、商学部(同二部)、経営学部、理工学系では今年度第一期生を迎える理工学部、生命科学部、建築都市工学02+K 2017 Spring【私の好きな言葉】 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 芸術学部は、「学問の頂点は芸術である」を基として昭和41年に設置された、半世紀の歴史を持つ学部です。昨年、変化する社会のニーズに応えるため、3学科から5学科に再編し、新しい芸術学部として生まれ変わりました。 大学は、皆さんが将来の夢を実現するために必要な知識を学び、実践力をつくり上げるところです。希望に満ちた皆さんには、「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」という言葉を贈りたいと思います。芸術学部の学びを通して、自ら考える力、行動する力を身につけてください。 毎日毎日を大切に、一人でも多くの友達をつくり、私たちと一緒に新しい時代にチャレンジしていきましょう。 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 皆さんは、専門分野において親和性の高い建築学科、住居・インテリア学科、都市デザイン工学科から構成される建築都市工学部の第一期生として入学されました。それぞれの学科で専門の基礎を身につけながら、学部の特色とする地域貢献を目的とした「プロジェクト型教育」による実践的な技術の修得や、3学科の「連携教育」による資格の取得に努めてください。専門知識と技術に裏づけされた、地域住民に頼りにされる建設技術者を目指しましょう。【私の好きな言葉】

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