PlusK_Vol.30
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 「地域連携によるインフラ維持管理の匠育成プロジェクト」として、古賀市(3橋)、福岡市(4橋)、新宮町(4橋)管理の11橋の劣化状況調査を行いました。この調査は、本学開発による水と空気を利用した「トヨフク法透水性・透気性試験機」の非破壊検査法を用いて橋梁のコンクリート劣化状況を診断するものです。インフラ維持管理の匠を育成する工学教育を実践するとともに、地元自治体にも貢献しました。 この工学教育に対する功績である「地域連携によるインフラ維持管理の匠育成プロジェクト」の実践に対して、2016年2月に九州工学教育協会「第18回(平成27年度)九州工学教育協会賞」を受賞しました。 学生たちの建築デザインスキルの向上を目指す「ABC建築道場」というサークルを立ち上げて顧問を務め、毎週テーマを決めた建築課題の作成や国内外のワークショップへの参加、第一線で活躍している建築家やデザイナーによる講演会、学生作品講評会を主催しました。その結果、所属学生が全国的な建築コンテストで優秀な成績を多数収め、全国的に名声のある建築設計事務所への就職や、教育実績の高い大学院への進学につながりました。 株式会社三好不動産と株式会社サンコーライフサポートとの産学連携によるプロジェクト「学生ブランドによるマンションリノベーションの設計と工事監理」において、2015年には本学学生の設計と工事監理によるリノベーション物件総数10室を達成し、創造性かつ実効性に富む学修を実践しました。学生の卒業設計による成果は、日本建築仕上学会卒業設計奨励賞(4回)、日本建築学会九州支部長賞(2回)、福岡県建築士会長賞(2回)を受賞、さらに連携企業である株式会社三好不動産に1名、株式会社サンコーライフサポートに1名の学生が就職するなど、進路指導上での効果も認められました。 ハイテク玩具などを製作する、学部間横断実習「テクノアートプロジェクト」を実施しました。芸術学部デザイン学科の学生がコンセプトを考案、工学部と情報科学部の学生がマイコンやセンサー等のモノづくりを担当しました。学生の社会人基礎力(積極性、忍耐力、協調性)と専門能力を向上させ、教育の充実・発展および人材育成に大きく貢献しました。 学生が紙などの身近な教材を用いてトラス構造物(三角形を基本とした構造物)の模型を作成し、おもりをつるしてどれだけの重量に耐えられるかを競う大学対抗のイベント「国際トラスコンテスト」を国内外の大学と共同で開催しています。各大学をインターネット回線で結んで実施しており、近年には5カ国延べ14大学が参加するまでに発展しました。建築構造力学に対する理解を深めるとともに、同じ分野の学問を学ぶ海外の学生から刺激を受けることで国際的視野を養うなど教育効果が高く、2015年には花井教授を含む関係各大学の教員等で構成する「国際トラスコンテストの会」が「2015年日本建築学会教育賞(教育貢献)」を受賞しました。学部内容受賞者豊福 俊泰 教授細川 土佐男 教授松尾 栄治 准教授永松 武則 技能員花井 伸明 教授矢作 昌生 准教授諫見 泰彦 准教授榊 泰輔牛見 宣博鶴田 和寛李 湧権村上 剛司青木 幹太下川 俊彦神屋 郁子教授教授教授教授准教授教授教授助教工学部工学部工学部工学部工学部芸術学部情報科学部教育功績賞は教育効果の向上に寄与した教員に学長が授与するもので、平成27年度は以下の5つの取り組みが対象となりました。17+K 2016 Summer

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