PlusK_Vol.29
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入生の皆さん、入学おめでとうございます。 本学は、学生数が1万人を超える九州では大きな規模の総合大学です。これまでに社会の各方面で活躍する約12万人の卒業生を輩出できたのは、現場に強い九産大生を育成する教育システムと学生一人ひとりの学びを支援する教職員協働のネットワークの成果と考えています。 さて、最近発表された2015年の国勢調査の速報値によると、日本の総人口は1億2711万人で、この10年間に約95万人減少しました。この減少数は、北九州市の人口とほぼ同じです。都道府県で増加したのは、東京都、神奈川県、埼玉県および千葉県の東京圏と愛知県、滋賀県、福岡県および沖縄県であり、東京圏の人口の全国比率は28.4%に達しています。市町村で増加数が最も多かったのは東京都特別区で、福岡市がそれに次いでいますが、減少数が最も多かったのは北九州市です。こうした人口の動向は、全国では東京圏への一極集中が特徴ですが、九州では福岡都市圏への一極集中が起きています。若年女性人口の減少により全国の地方の約半分が消滅という指摘も踏まえると、九州・山口での地方創生は、中核都市である福岡に位置する本学が取り組むべき重要な課題です。 地方創生において大学には、主役となる人材の育成が期待されていますが、大学の人材育成では、学生に何を教えたかではなく、学生が何を学び修得したかが問われています。本学は、地域社会が必要とする多様な人材を育成する教育研究体制の構築により、教育の成果で評価される大学として、社会的使命を果たしていきます。 皆さんが、卒業後に社会の現場で力を発揮するには、課題解決に取り組むことができる基礎力と実践力の修得が必要です。基礎力は、全学部の学生が学修する全学共通開講の「KSU基盤教育」により培います。また、実践力は、他学部、企業、行政や地域の人々との連携により課題の解決策を探求する現場での学びである「KSUプロジェクト型教育」により身に付けます。そして、全ての教員と職員の協働によるネットワークで、皆さん一人ひとりの入学から卒業・就職までの大学生活を支援します。 大学の4年間は皆さんの夢や希望をカタチにする大切な準備期間です。皆さんの大学生活が実り豊かなものになることを期待しています。学長メッセージ新夢や希望を必ず、カタチに【私の好きな言葉】九州産業大学 学長◇山本 盤男知之為知之、不知為不知。是知也。(論語)(認識することや学ぶことは、知っていることと知らないこと、わかっていることとわからないこと、区別するところから始まる。 )02+K 2016 Spring

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