PlusK_Vol.29
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入生の皆さん、入学おめでとうございます。 希望に満ちた皆さんを新たにお迎えすることは、本学の大きな喜びですが、それにもまして、お預かりする責任の重さを痛感しています。 本学園は、1960年に中村治四郎先生が「産学一如」を建学の理想に掲げ、創立されました。これは「産業と大学は、車の両輪のように一体となって、時々の社会のニーズを満たすべきである。」という考えを表した言葉であり、社会に役立つ実践的な人材の育成を目指すものです。 さて、現在の社会は、グローバル化や地方の過疎化、少子高齢化が急速に進展するなど、かつて経験したことのない大きな変化に直面しています。また、それに伴って年功序列は影を潜め、熾烈な競争社会へと変貌しています。 皆さんは、これからの4年間で、この競争社会を「生き抜く力」を身につけなければなりません。社会を生き抜く力とは、確かな知識をベースにした「物事を論理的に考える力と自己表現力」です。 本学は、新入生全員に、学部を横断した「KSU基盤教育」という基礎教育を実施しています。国語、数学、歴史などの教養科目、実用的な英会話とともに社会人として必要なマナーも教育します。また、学部間の枠を越え、企業、行政、地域とのコラボレーションによる「プロジェクト型教育」では、企画力、実践力、共創力などを身につけてもらいます。皆さんの将来を見据えた「キャリア教育」も1年生から始めます。 今年度から平成32年度までの5ヶ年間の「中期事業計画」を作成し、「必ず、カタチにしてみせる。」という新しいスローガンも制定しました。これは、計画に掲げた事業を確実にやり遂げる、あるいは、学生の将来の目標に対する心配が安心に変わるよう支援する我々教職員の強い思いを言葉にしたものです。 今年新たに再編した芸術学部に、新カリキュラムに移行した九州造形短期大学が移転しました。学生1500人の九州最大の芸術エリアとなり、新しい体制での教育が始まります。又、他の理工学領域、文系領域も来年、再来年と大きく変貌していきます。 中央会館の学生食堂は、愛称「アルテリア」としてリニューアルオープンしました。音楽が流れる中、芸術作品を愛でながら地元食材にこだわったメニューを楽しむことが出来ます。地下1階は学生の憩いの場と位置付け、女性専用室もある喫茶コーナーにしましたので、大いに活用してください。 また、本学は、「心身共に健全な人間育成」を目指しています。他の大学ではめずらしい美術館も所有しており、日頃から質の高い芸術品に触れることが出来ます。また、サークル活動やボランティア活動などに打ち込むことも良いでしょう。学生時代の多くの経験は、必ずや将来役に立つと思っています。 皆さんが卒業される2020年は東京オリンピックの年で、本学にとっても60周年という節目の年です。それまでには、学位授与式、入学式も自前でできる新しい体育館に建替っているでしょう。新しい会場で、社会を生き抜く力を身につけ、立派に成長した皆さんと再会できることを楽しみにしています。理事長メッセージ新入学される皆さんへ【私の好きな言葉】理事長◇一ノ瀬 秋久有志事竟成(こころざしあらばことついになる)01+K 2016 Spring

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