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『無料(タダ)』は儲かる!?~『0円』で稼ぐ仕組みを考える~

商学部 経営・流通学科
学びのキーワード
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講義ポイント①

なぜ「無料」でつかえるものがあるのか?

企業は商品を私たちに商品を販売しお金を儲けます。しかし、音楽やゲームなどの中には「無料」で楽しめるものがあります。企業は商品を販売しお金を稼ぐために活動しているはずなのに、「無料」とする行動は正しいのでしょうか。
「無料」で販売する理由は「商品の人気度」にあります。みなさんはどの商品を買おうか悩んでいるとき、たくさんの人が実際に買っている商品を買いたくなりませんか。たくさんの人が使っている(人気のある)商品を買いたくなるこの効果を「バンドワゴン効果」といいます。「無料」で販売するという行為は、「商品の人気度」を上げ、バンドワゴン効果の発生を狙ったものです。

講義ポイント②

「無料」の商品でどのように儲けるのか?

バンドワゴン効果により多くの人に売れたからといって、価格を「無料」で販売することにより企業は儲かるのでしょうか。実は儲かります。その理由は、企業が別の企業からお金を稼いでいるからです。無料アプリを例に考えます。多くの人が企業Xの無料アプリを利用しているとしましょう。企業Xは、無料アプリを通じて多くの利用者に広告を見せることができます。そこで、企業Xは広告を出したい企業にアプリを通じて広告を流すことを提案します。提案された企業は多くの消費者に商品を広告できるため、企業Xに対して、お金を支払い、無料アプリを通じて広告を流してもらいます。そのお金で企業Xは儲けるのです。

講義ポイント③

広い視野で、「ビジネス」を見てみよう!!

今回の講義は、ビジネス全体を理解するときに、実際に「無料」で使用する私たち消費者の視点だけでなく、企業も含めた広い視野で見ることの必要性を示しています。そして、学問はこうした様々な視野を与えてくれます。
実際、まだまだ世の中には、無料検索サイトのように「無料」で使えるものが多くあります。「無料」である理由は、今回説明したものと同じでしょうか。広い視野をもって考えてみてください。その理由は「商学」の中にあるかもしれませんよ。

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商学部 経営・流通学科

朝日 亮太 先生
専門:商学
  • 講義内容がめざすSDGs