柿右衛門窯350年の技法を宗家当主が伝授

 

 1月22日(月)〜24日(水)、「柿右衛門様式特定演習」の授業で、九産大大学院芸術研究科博士前期課程8人が、佐賀県有田町の柿右衛門窯と本学で、十五代酒井田柿右衛門客員教授より、直接、柿右衛門様式の伝統技法を学びました。

 

 学生は、有田の柿右衛門本家において、職人からろくろ成形や絵付け技術を学ぶとともに、有田焼創業400年記念のモダンな新ブランド「2016/」の作品を鑑賞。本学において、酒井田教授から伝統の絵付け技法の指導を受けました。

 

 本学は、2000年に人間国宝の故・十四代酒井田柿右衛門教授の手によって学内に設置された「柿右衛門様式窯」を有し、2004年には「柿右衛門様式陶芸研究センター」(※)を設立、柿右衛門様式の世界的な研究拠点となっています。この演習は2012年から開講し、柿右衛門様式の技法継承に努めています。

 

 「今回は、伝統から革新まで、さまざまな有田焼の可能性を示せた」と語る酒井田教授の授業を受講した中野杏美さん(取手松陽高校)は、「高校1年生から陶芸を学んでいますが、柿右衛門様式の色づかいと繊細さがとても好きなので、この授業は貴重な経験でした。技法を身に付け、この伝統を受け継いでいきたい」と抱負を語りました。


2017年に地域産業研究部門を加え、「伝統みらい研究センター」に改組。

 

【大学院芸術研究科、教務部】

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