熊本地震で損壊した銭湯が間接照明で素敵な空間に

 

 11月1日(水)、熊本地震の被害で休業を余儀なくされていた「世安湯」(熊本市中央区世安町)が、リニューアルオープンしました。

 

 昭和5年創業以来、レンガ造りの煙突で親しまれてきたこの銭湯の復旧にあたって、ボランティアで照明をデザインしたのが、九産大芸術学部生活環境デザイン学科安齋 哲教授です。

 

 浴室の天井には、間接照明を採用。高さや広がりが感じられ、開放感のある空間に生まれ変わりました。浴槽や洗い場には、光が広がるオレンジ色のLED電球を配し、壁面に並ぶ柔らかな光の列とそれが映し出される湯面のきらめきが癒しを演出します。また、脱衣所にも間接照明を用い、入口共用スペースのダウンライトと併せて、全体的に落ち着きのある空間になりました。

 

 安齋教授は、「地元に長年親しまれている銭湯を、より快適で居心地の良い空間に仕上げられたのではないかと思います。再オープンを機に、さらに愛される銭湯になってもらえれば」と復興支援への思いを語りました。

 

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