陸前高田被災地語り部 釘子氏から避難所運営について学ぶ

 

 6月10日(土)、陸前高田被災地語り部釘子明氏【写真】の「2011.3.11 あの日から陸前高田市で被災者はどう生き抜いたか」と題する講演会を開催し、学生約200人が避難所運営などについて学びました。

 

 釘子氏は東日本大震災において経験した、避難所、高田第一中学校での運営組織の立ち上げ、運営上の難しさなどについて紹介し、専門家を配した運営組織を構築して、子どもを巻き込んで避難者全員が参加することの重要性を語りました。

 

 その後、釘子氏と一緒に、九産大が避難所となった場合を想定したワークショップを開き、物資や衛生の管理、治安など、発生する問題に対する解決策を話し合いました。

 

 この取り組みは、災害とその性質について正しく認識し、避難所運営や防災・減災のために必要となる知識と技術を身につけることを目指して今年度開講した授業「学生ボランティア入門」の一部として開催したものです。

 

 担当する聞間理経営学部教授は、「釘子さんの講演を聴き、ワークショップでの問答やまとめ制作の過程で、学生の思考力が高まっていくのを感じました。いつ起こるかわからない災害に備え、次回は教職員や地域の方を巻き込んで開催したいです」と話します。

 

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