柿右衛門様式窯で窯開きを開催しました

  九州産業大学柿右衛門様式窯で、7月21日(木)に窯開きを行いました。窯開きは平成12年から実施し、今回で52回目です。

 

 徹夜で薪を燃やした窯焚きから1週間、窯から取り出した作品は、芸術学部や大学院芸術研究科の学生の作品と、本学の陶芸教室参加者の作品合わせて約500点です。

 


 学生14人は、50度の熱気が残る窯の中から作品を慎重に取り出し、それぞれ仕上がりを確認していました。
 
 母校で陶芸の教員を目指している、美術学科3年の岡田彩菜さん(有田工業高校)は、「今回、墨を用いて白抜きの文様を描く『墨はじき』の技法に挑戦しました。絵付けの発色も思い通りで、とても満足しています。さらに高い技術を身に付け、最終学年の来年は後輩を引っ張っていければ」と感想を話しました。

 

 窯開きに立ち会った地域の方は、「佐賀県有田町とここにしかない柿右衛門様式窯と聞いて、見に来ました。出来栄えも素晴らしく、11月の香椎祭での販売が今からとても楽しみです」と話しました。

 

◆九州産業大学柿右衛門様式窯
 登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、平成12年10月に設置しました。これは、本学大学院芸術研究科客員教授の十五代酒井田柿右衛門氏の実父であり、当時、同研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

 

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