「主張する『みせ』学生デザインコンペ」で芸術学部学生が優秀賞

 芸術学部デザイン学科3年の田中秀行さん(東筑紫学園高校)【写真右】と、首藤 司さん(北九州高校)【写真左】が、第13回「主張する『みせ』デザインコンペ」で、優秀賞を受賞しました。

 

 このコンペは、まちづくり、みせづくり、商業施設づくりなどについて、学生がアイデアを競うもので、400人以上の大学生・専門学校生が応募した中からの受賞です。

 

 田中さんの作品は「Amamori」。憂鬱な雨降りを逆手にとって、むしろ雨の日に行きたくなるカフェをテーマに、アイデアをひねり出しました。

 このカフェは、天井に設けたガラスの水盤によって、雨粒がつくり出す美しい水紋を見ることができます。また、店内中央には庭を配するとともに、所々に雨漏りするところをあえてつくりました。

 庭に降る雨で濡れる植物の香りと、雨漏りを受ける磁器や壺が出すさまざまな雨垂れの音に包まれて、雨を五感で楽しむカフェです。

 

 また首藤さんの「君への紙飛行機。」という作品は、メールやSNSの普及により、手紙の利用が減少している昨今、手紙の良さを改めて伝える郵便の「みせ」をテーマにしました。

 ドーム型の建物内中央に円柱の構造物を設け、天井には天窓を配しました。床全面には空からの街の映像が映し出され、円柱の上に立つとまるで空の上に立っているような感覚になります。

 利用者は、そこから手紙を紙飛行機にして思い思いの方向に飛ばし、落ちた紙飛行機は床の傾斜で投函口に流れていきます。

 

 田中さんは「仲間と作品について意見を出し合ったことで、アイデアの刺激になりました。コンペに提出したデザインシートは、自分の好きな水彩で描きました。結果にとても満足しています」と、首藤さんは「コンペは初めてでしたが、色んな人からアドバイスをもらい、自分のアイデアを固めていきました。今回のコンペでより柔軟な発想ができるようになりました。受賞にとても驚いています」と感想を話していました。

九州産業大学のトップページへ