芸術学部 重要文化財「芦屋釜」 学外授業を実施

 

 1月9日(土)、九産大芸術学部美術学科の学生13人が、「伝統工芸演習」の授業の一環で、福岡県遠賀郡の「芦屋釜の里」で歴史や文化を学びました。

 

 「芦屋釜の里」は、室町時代に一世を風靡した茶の湯釜の名器で、国の重要文化財に指定されている9個の茶釜のうち8個までを占める「芦屋釜」の研究と制作を行う施設です。

 学生たちは、庭園内にある茶室での茶の湯体験や、鋳物師であり本学非常勤の樋口陽介講師【写真:右上】から芦屋釜の説明などを聞きました。

 

 樋口講師は、「江戸時代に一度途絶えてしまった芦屋釜は、製法が独特で復元には高度な技術が必要です。私たちは、見た目だけではなく『真の復元』を目指していますが、職人としての年月が経つにつれ、自分に課せられた使命と責任を強く感じています。これからも真摯に、ひた向きに取り組みたい」と、学生へ力強く語りました。

 

 3年生の竹村明子さん(九産大付属九州高校)は、「職人の方の、失敗を何度も繰り返しながら芦屋釜復元に尽力する強い思いに胸を打たれました」と感想を述べました。

 

 

明日への扉/♯035(at homeより) 

芦屋鋳物師(九産大非常勤講師 新郷英弘氏、樋口陽介氏)

 http://www.athome.co.jp/tobira/35/

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