東北ボランティアの学生が「報告会」で思いを伝える

 9月のシルバーウィークに、東日本大震災で被災した地域へ行き、ボランティア活動を行った学生17人が、現地での活動を通じて感じたことや考えたことを伝える「報告会」を開催し、学生や教職員などが参加しました。

 

 2013年から始まった「東日本大震災ボランティア隊」は、今年で3年目。毎年約20人の学生が東北で復興支援活動を行っています。 

 

 学生たちは、4日間、岩手県の大槌町や釜石市などで、公園や民家周辺の除草作業、地元の祭りの山車引きの手伝い、語り部の方との被災地巡りなどを行いました。 

 

 報告では、

「被災地での、たった数日間の活動では、できる事が限られている。東北から持ち帰ったひまわりの種を九産大で咲かせる九産大ひまわりプロジェクトのように、福岡からでもできる復興支援を続けよう」

 

「実際に行ってみると、瓦礫の撤去や物資の提供などは、必要とされていなかった。今から私たちに何が出来るかの問いに『来てくれるだけでいいんだよ。忘れないでくれればいいんだよ』との答え。復興の一歩は、私たちが知ること、東北を忘れないこと」

 

「語り部の方から、『自分の避難場所を知っているか。その場所は本当に安全か』問いかけられた。東日本大震災では、避難場所でたくさんの方が亡くなった。他人事ではない。教訓を生かして防災対策をしよう」

など、それぞれの視点から震災に向き合い、思いを伝えました。

 

 参加者からは、「いつの間にか4年半経過していた。自分は、何かできただろうか」や、「勝手に、復興は進んでいると思っていたことに申し訳なく思う」、「ボランティアのかたちはさまざまだと思った。頂いたひまわりの種を植えて、東北への思いを新たにします」など様々な感想が寄せられました。

 

 

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