21世紀COEプログラム柿右衛門様式陶芸研究センター「国際シンポジウム」を開催します

国際シンポジウム「17世紀と18世紀の英国における柿右衛門様式磁器の受容について」

日 時:平成20年2月23日(土)10:00〜16:00       ◇同時通訳 ◇入場無料
会 場:九州産業大学1号館2階 S201番教室

  ≫参加ご案内はこちら   ※参加申込みは2月21日(木)受付締切り

開催趣旨:
 九州産業大学21世紀COEプログラム柿右衛門様式陶芸研究センター「歴史研究・カリキュラム開発部門」では、美術史・陶磁史・文化史的観点からの柿右衛門様式磁器の研究課題として、同磁器の実態や海外への伝播について明らかにすることを目標とし、研究の基礎となる国内外の柿右衛門様式磁器の所在・分布調査を行っています。
 その一環として、英国に所在する柿右衛門様式磁器の調査を、平成18年度から本年度にかけて3回に亘り行いました。この調査では、大英博物館を始めとする主要な美術館の所蔵品はもとより、エリザベス朝以降から18世紀半ばまでに建造された貴族の城館に伝世する柿右衛門様式磁器を対象としました。
 
 今回のシンポジウムでは「17世紀と18世紀の英国における柿右衛門様式磁器の受容について」をテーマとし、これまでに紹介されなかった新出作品を含め、英国調査で実見した柿右衛門様式磁器の種類や特徴の報告を行うとともに、その成果から得た同磁器の実態や流通における新たな見解について、国内外のトップレベルの専門家と一緒に従来の学説の整理を行いながら考えていきます。
 最初に、本COE研究員の古橋千明から英国調査の報告を行います。そして、美術史・文化史・貿易史の多角的な観点から、ニコル・クーリジ・ルマニエール博士(セインズベリー日本藝術研究所所長)、パトリシア・ファーガソン氏(ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館)の2名の専門家に講演を行っていただきます。
 また、考古学・日本陶磁史の領域から大橋康二氏(佐賀県立九州陶磁文化館館長)に加わっていただき、この4名の先生方によるメインテーマについてのパネル・ディスカッションを行います。

九州産業大学のトップページへ