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THE 達人 〜なりたい人羅針盤〜

情報デザイン篇

  • 「KOYA」

  • 「またいちの塩」

地方には世の中に知られていない宝物がたくさんある。
それらを発信し、地方を輝かせたい。

 須賀さん一家は、2012年8月に福岡に移住してきた。前の年に起きた東北大震災がきっかけだった。「26歳の時、東京でウェブマーケティングやホームページを制作する会社を立ち上げ、がむしゃらに働いてきました。帰宅するのはほとんど毎日真夜中。そんな生活 が続いていた時、東北大震災が起きました。」震災をきっかけに働き方を変えようと思った須賀さんは、いちばん大切な家族とこの先 どこで暮らすか移住先をいろいろ探した。「たまたま福岡を訪れた時、街を歩いている人、電車に乗っている人が幸せそうに見えたん です。ココだ!と思いました。」

 福岡に移住してからも東京の仕事を続けていた須賀さん、ある事に気づく。「物産や食など、九州にはすばらしい宝物がたくさんあります。ただ残念ながら、それが知られていない。だったら世の中に広く知ってもらうためのサイトを作ろうと思い立ちました。」須 賀さんは、中小企業・小商い向けウェブサイト制作サービスを始める。「ここにこんないいモノがあるんだと気づいてもらうことで、 そこに行ってもらえるし、もしかしたら移住するきっかけになるかもしれない。人が集まったり、増えたりすることで、地域が活性化 しそこに住む人が輝きはじめます。」例えば、糸島にある『またいちの塩』。 こだわりの塩で根強いファンがいる人気店だったが、須 賀さんたちが手がけたサイトでさらに広く知られるようになった。「福岡はめちゃめちゃ美味しいお店がいっぱいあるし、オーナーが 個性的で魅力的な人がたくさんいます。私たちは今後も小商いの成長を応援していきたいと思っています。」

 もう一つ、須賀さんたちが手がけている活動がある。「私が福岡に移住してきたように、世の中には移住を考えている人はたくさんいます。そんな人たちのサポートができないかと考えていたところ、京都に同じような考えを持つ京都移住計画という団体を主宰する 人がいて、その方と意気投合。福岡移住計画を私が主宰することにしました。」須賀さんたちの移住計画は、行政が取り組んでいる移 住促進とは違い、自分が住みたいと思う所に住む人が増えていけばいいという考え方だ。「京都が肌に合わなかったら福岡、福岡が違 うと思ったら鹿児島という風に。今では全国に17ヶ所で移住計画が活動しています。」「私たちは移住者に衣・食・住ならぬ居・職・ 住を提供するお世話をしています。居は居場所です。デザイナーやプログラマーなど技術や才能を持った人たちが集まる場所があった らいいなということで、シェアオフィスを開設しています。いろんな人たちの様々な出会いで新しい発想が生まれビジネスチャンスに もつながっています。」西鉄や福岡銀行など民間企業のバックアップを受け開設したシェアオフィスもあるそうだ。「現在全国に10拠 点ありますが、東京オリンピックまでに50拠点に増やしたいと思っています。」と須賀さんは意気込んでいる。

 こうした活動を行う須賀さんが、この先見据えているものは何だろう?「福岡のように魅力がたくさんある地方に、全国から個性的な人が1000人集まってきたらきっと面白いことになると思います。私たちはこれからも、地方の魅力をどんどん引き出し発信する活動を続けていきます。」

  • 「福岡移住計画」

  • 株式会社スマートデザインアソシエーション代表
    須賀 大介
    1977年生まれ。茨城県水戸市出身。
    2012年福岡へ家族でIターン。
    移住交流推進機構元理事。プロデューサー。
    2013年に自らの移住体験をもとに
    福岡移住者をサポートする活動
    『福岡移住計画』を立ち上げる。
    他地域では島根、茨城などの活性化にも挑む。