PlusK_Vol.30
8/24

50年の歴史を持つ芸術学部が、今年度から5学科12専攻になり、新しい歴史を刻み始めました。「学問の頂点は芸術である」という創設者の言葉のもと、培ってきた伝統を守りつつ、「地域」「学際」をキーワードに、未来の課題を芸術・デザインで解決できる力を学びます。美術、写真、デザイン、映像メディア、そして、地域や世界と、幅広く学ぶ九産大芸術学部の幅広い学びの魅力を、“新生”芸術学部第一期生と教授が紹介します。写真、映像メディアの幅広い専門知識と最新の技術を習得します。広告写真や報道写真、映像、3DCG、アニメーションなど、幅広い分野で活躍できるよう実践的に学びます。黒岩 50年にわたる長い歴史の中で、美術・造形・工芸を追究してきた九産大が、現在、そして未来を見据えて、メディアアート・アニメ・マンガ・エンターテインメントの4本の柱を取り入れたのが、この学科です。福岡は、最先端のゲーム関連企業も多く、力のあるクリエーターが活躍できる風土でもあり、将来性もあります。杉山 今のマンガは、映画やアニメなどに展開されており、可能性の大きさに魅力を感じて、進学を決めました。黒岩 大学では、単なる技術や嗜好性を追いかけるのではなく、作家やクリエーターとしての視点を培いながら、感覚的なものを磨くよう努力してください。世の中の変化を敏感に受け止め、自分の考えで受け止める力を養うことが大切ですね。杉山 在学中に多くのことを学んで、他学部とも協力しながら、1本のアニメーション作品をつくりたいと思っています。黒岩 芸術学部の各学科の内容が多彩で、他学部と連携できるのが、他の美術大学にはない九産大の強みです。積極的に交流することで〝化学反応〞を起こして、新しいものを創造してほしいと期待しています。芸術学部 芸術表現学科主任 黒岩 俊哉教授芸術学部 芸術表現学科1年 杉山 託麻さん(福島高校)芸術学部 写真・映像メディア学科主任 百瀬 俊哉教授芸術学部 写真・映像メディア学科1年 盛髙 真子さん(八代白百合学園高校)百瀬 九産大の写真・映像メディア学科の良いところは、伝統的なもの・古いものを大切にしながら、最先端の技術を学べるところでしょう。たとえば、暗室があり、フィルムの現像を自分でできますし、一方では、一眼レフを使った動画撮影技術や3DCGなど、幅広い映像表現を学んでいきます。「映像」という言葉を柔軟に捉えて、新しい表現を探ってほしいと思います。盛髙 高校生のころ、体験入学等で、施設の素晴らしさや先生方の熱意あふれる指導を体感して、入学を決めました。今は、フィルムでの撮影に熱中しています。現像にも挑戦しました。百瀬 九産大では、設備や機材を、学生たちが自由に使えます。どれだけいいものでも使わなければ意味がありません。それらをたくさん活用して、自分の可能性を見つけてください。盛髙 在学中に、できるだけたくさんの作品を撮りたいですね。百瀬 作品制作には、思いと技術の両方が必要です。進化する技術に対応しながら、自分自身の表現を見つけ、さらに、「映像」を通じてどのように社会と関わるかを考えながら学んでほしいと思います。伝統的な絵画表現、立体造形表現に加え、映像やアニメなど、最先端のメディア表現を学びます。これまで、九産大が培った芸術に関する基礎力をベースに、創造的な作品づくりを目指します。 ●絵画専攻 ●立体造形専攻 ●メディア芸術専攻 ●写真専攻 ●映像メディア専攻3学科から5学科12専攻へ07+K 2016 Summer

元のページ 

page 8

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です