生命科学科

生命科学部

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生命科学科とは

人類が抱える3大課題に取り組む。やりがいも、チャンスも大きい。

生命科学科

今、人類は3つの大きな技術課題を抱えています。脱温暖化と高度情報化社会に対応した「先端化学(材料)技術」、高齢化社会や、美・健康・医療を支える「生命科学技術」、世界的な人口拡大による食糧問題を解決し、安全・安心な食品を提供する「食品開発技術」です。生命科学科では、それらの課題解決に取り組む3つのコースを設置しています。企業や他学部連携による共同研究プロジェクト等の活動を通して、卒業と同時に実社会で即戦力として活躍できる人材を育成します。

生命科学科で学ぶ理由

  • ポイント 1
    応用化学コース
    「有機化学」・「無機化学」・「物理化学」・「分析化学」 ・「高分子化学」の5つの基盤化学分野を強化するとともに、「複合材料」・「医療材料」など先端材料化学分野の教育内容を充実させました。
  • ポイント 2
    生命科学コース
    5つの基盤化学分野に加えて、「生化学」・「分子生物学」・「解剖生理学」などの生命科学分野を強化するなど、「化粧品」・「医療」・「医薬品」・「健康食品」などの美・健康科学分野の教育内容を充実させました。
  • ポイント 3
    食品科学コース
    食品の原料となる「動物」・「植物」・「微生物」の生物系3分野を強化するとともに、食品メーカー等で必要となる「食品開発」・「食品製造」・「品質管理」分野の教育内容を充実させました。

教育・研究・社会貢献などの特色

実用化を目指す“ものづくり”

身につけた力を試せる企業連携プログラムに参加して、社会で実際に役立つ“ものづくり”に挑戦します。自分の研究が「made in KSU」の製品になる可能性があります。

世界レベルの開発現場で学べる最先端技術

産学官及び他学部と連携した開発プロジェクトで学ぶ機会が本学科にはあります。世界で初めて開発に成功した“蛍光電子顕微鏡”を使った研究も行っています。

製品化を目指して食品開発に挑戦

授業や実験で食品の知識や技術を学ぶほか、企業との連携により食品加工プラントや開発ラボを利用した食品開発にも挑戦し、実践力を身につけます。新設された「食品微生物制御センター」での先端食品衛生プロジェクトに取り組んでいます。

4年間の流れ

生命科学科

カリキュラム

応用化学コース

化学を基盤とした教育 〜ナノおよびライフサイエンス分野

生命化学コース

生化学と分子生物学を基盤とした教育 〜ライフサイエンス全般

食品化学コース

生物学と食品学を基盤とした教育 〜フードおよびライフサイエンス分野

授業紹介

HACCP論

食品の安全性を保つ手法を学びます。

HACCPとは、原材料の入荷から製品出荷までの工程で食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理の手法です。多くの国で採用され、日本でも原則として全ての食品等事業者で制度化されています。単位を取得すると「HACCP管理者」の資格が取得でき、食品業界への就職活動で役立ちます。

細胞工学

最先端の細胞研究技術を学びます。

細胞の基本的な培養方法や、細胞を用いた医薬品などの有用物質の生産、動植物の品種改良など応用的利用、細胞融合やモノクローナル抗体の作製などについて学びます。生命科学分野の最先端で行われている技術を、この授業で学ぶことができます。大学院進学や製薬業界など生命科学分野への就職を考えている学生にぜひ受講してほしい科目です。

食品製造学外実習

「違う」という衝撃が、食品業界の見方を変えてくれます。

海外に足を運び、食品工場の製造現場視察、食文化体験、現地の原料事情の理解学習、マーケット調査を行います。五感をフル活用し体験することで、授業で得た知識の定着率が大幅に上がります。日本と異なる食文化にカルチャーショックを受けますが、後の研究やキャリアで、大いに役立つ「気づき」へと変わっていくはずです。とにかくたくさんの刺激が得られる有意義なプログラムとなっています。

水質環境化学

公害を繰り返さないための知識を習得します。

工場で排水管理を行うために必要な「公害防止管理者」の、資格試験合格を目標に講義を行います。一定規模の工場では、資格保持者を選任しなければならないので、就職活動にも役立つ資格です。講義では化学の基礎知識が必要となる場面が多く、「これまでの復習にピッタリ」と、学生から評判です。環境問題に興味のある学生や、水質管理や環境調査を行う企業を目指す学生に適しています。

学科トピックス

大手食品メーカー10社等との共同研究

食品微生物制御センターの開設

食品中の微生物の特定に必要な「食品関連微生物の成分データ」を広く業界全体で共有するとともに、食品を汚染する微生物の研究を進め、食品ロスの低減を目指す研究機関として学内に「食品微生物制御センター」を開設しました。

株式会社アガペファームとの共同開発

機能性表示食品の開発(ジンジャーシロップ「金姜柑」)

国内外18,000以上の研究の中から約100件の信頼性の高い文献を精査して、機能性を表示するため必要な有効成分量を特定するとともに、試作品の機能性成分分析を繰り返し行うことで、レシピの決定を支援しました。

進路先データ

目指せる資格
■中学校教諭一種免許状(理科) ■高等学校教諭一種免許状(理科) ■毒物劇物取扱責任者 ■HACCP管理者(日本食品保蔵科学会認定) ■食品衛生管理者等資格 ■食の6次産業化プロデューサー(レベル2) ■甲種危険物取扱者 ■フードサイエンティスト ■学芸員 ■司書 ■社会教育士(養成課程) 等
主な就職先
山九(株)/(株)イズミ/(株)コスモス薬品/福岡八女農業(協)/高圧ガス工業(株)/(株)ふくれん/(株)トラスト・テック/(株)やまやコミュニケーションズ/ニコニコのり(株)/旭酒造(株)/三島光産(株)/中国化薬(株)/(株)あわしま堂/(株)リョーユーパン/ユニ・チャームプロダクツ(株)/(株)キューレイ/(株)もち吉/非破壊検査(株)/(株)久原本家グループ本社/九星飲料工業(株)

卒業生インタビュー

清原 勇希 さん

勤務先:株式会社旭酒造

佐賀清和高校/佐賀

日本酒の奥深い世界を知り、自分でも作りたいと思ったのがきっかけ。実習で食品製造の経験があったことと、企業出身の教授からの面接アドバイスで、周囲の学生と差がつけられました。

清原 勇希 さん

卒業生インタビュー

柴﨑 未来 さん

勤務先:ロイヤルホールディングス株式会社

大牟田高校/福岡

九産大には他大学にはない実践的な機器や最新の設備があります。それらを使った実習や研究を学生のうちに経験できることは、就職活動においても大きなアドバンテージとなりました。

柴﨑 未来 さん

大学院生インタビュー

矢田 陽祐 さん

進学先:工学研究科

豊浦高校/山口

実験や研究が大好きで、高校生の頃から大学院に進もうと決めていました。九産大は、基礎から応用まで幅広く学べるのが魅力。将来は、研究職に就くため、日々の研究だけでなくTOEICの勉強にも力を入れています。

矢田 陽祐 さん
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