ベクトル空間の余次元1の部分空間を超平面といい,
超平面の集まりを超平面配置という.
また,正の整数mに対して,超平面配置の定義イデアルを保存する多項式係数の
m階偏微分作用素全体の集合が多項式加群として自由であるとき,
超平面配置はm-自由であるという.
m-自由性に関して,次のHolmの問題は未解決であった.
Q1. m-自由配置は(m+1)-自由配置であるか?
Q2. すべての超平面配置は十分大きな整数mに対してm-自由であるか?
本講演では,九州大学の阿部氏との共同研究で得られたQ1,Q2の反例を紹介する.
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