電気情報工学総合コース 概要

アドミッションポリシー

九州産業大学工学部では、工学の基礎への深い理解を示すとともに、広い視野と柔軟な発想力お よび豊かな人間性と実践力を育み、もって産業界の中核を担い、かつ国際的にも通用 する人材の育成を目指しており、これを実現するため、科学技術、ものづくりや新た な仕組みづくりに強い関心を持つ人、身につけた知識や技術を社会に役立てたいとい う情熱を持つ人、目的意識とチャレンジ精神をもって時代を切り開く意志をもつ人を 積極的に受け入れる。

その中で電気情報工学科は、ハードとソフト、アナログとデジタルに強い技術者の育成を理 念としており、電気電子・情報通信工学に関する知識や技術の修得に高い意欲を持 ち、課題に粘り強く取り組む人を積極的に受け入れる。

プログラムの内容

プログラムの沿革

本学科は1963年4月、工学部電気工学科として設立され、主として電力エネルギーおよび電気機器関連技術者の育成を目標とした教育 を担ってきたが、1969年4月、時代の要請に応えて「電力工学課程(後の電気コース)」、「電子工学課程(後の電子コース)」の 2コース制に移行し、電力エネルギー(強電)系と電子・デバイス(弱電)系の技術者教育を約20年間行った。その後、1992年4月、 IT社会の到来に対応して「情報コース」を設置し、前記2コースに加えて、情報系(ハード/ソフト)の教育を開始した。学科名称は 電気工学科のままで上記3コース制を維持していたが、カリキュラムの内容が次第に電力系から情報・通信系にシフトするにつれて、 学科名称と教育内容の乖離が大きくなったため、2007年4月、学科名称を「電気情報工学科」に変更し、それまでの3コース制を廃止し て電気電子系と情報通信系の二つの系を置くとともに、電気情報工学総合コースと電気情報工学一般コースを設置した。2013年4月、 カリキュラム変更に伴い、電気電子系と情報通信系の系列名称を電気エネルギー系と通信システム系にそれぞれ変更し、今日に至っている。

修了生の進路と育成する技術者像、学習・教育到達目標の特徴

本教育プログラムが目指す技術者像は、建学の理想「産学一如」、建学の理念「市民的自覚と中道精神の振興」と「実践的な学風の確立」 を体現できる技術者である。すなわち、電気情報工学の専門基礎能力を有し、その能力に基づいて新しい技術を開発することができる 素養を身につけており、科学技術の発展に貢献し、電気電子・情報通信の幅広い分野で活躍できる技術者である。そのような技術者を 育成するために、
  1. 広い視野と豊かな人間性を育むための教養
  2. 工学の基礎及び電気情報工学分野に関する専門基礎
  3. 柔軟な発想力及び新しい技術を開発できるデザイン能力
  4. 実践力及び国際的に通用する力(語学力)
が確実に修得すべき知識と能力になる。

カリキュラム上の特色

  1. 電気、電子、情報、通信の各工学に関する幅広い専門知識と技術を体系立てて教育する講義科目を設置し、それらを実験・実習科目及び卒業研究を密に連携することにより、社会で役立つ実践力を養成している。
  2. 「教養ある心身共に健全な人間教育」の実現のために、2014年度よりKSU基盤教育が全学的に導入され、教養教育の充実に取り組んでいる。
  3. 1年次科目「情報技術基礎演習」におけるITパスポート試験対策として、ストラテジ系やマネジメント系によるエンジニアリングデザインの基本的知識の修得からはじまり、複数の科目でシステムデザインに必要なシステムアプローチ手法や知識を体系立てて教育し、一連のプロセスをグループワークにより実習できる仕組みを設けている。
  4. 卒業研究において、論文発表(中間、最終)と論文査読制度等により教育目標の達成度を複数教員で厳密に審査している。
  5. 2013年度から改正したカリキュラムでは、設定した科目の単位修得により電気主任技術者と無線従事者(第一級陸上特殊無線技士)の国家資格認定を行っている。