FOCUS of Biorobotics

学科が力を入れているところ

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バイオロボティクス学科では、「人」と「工学技術」の両方を理解した新しいタイプのエンジニアを育てるために、以下のような点に力を入れ、特色のある教育を行なっています。

基礎教育から専門教育へのスムーズな導入

  • 1年前期には「基礎物理」「基礎数学」というリメディアル(復習)科目が開講されています。学生の理解度に合わせた能力別クラスを作り、物理と数学の基礎を復習します(工学部全体で実施)。
  • 授業の中で解決できない問題があるときは、「基礎教育サポートセンター」を訪ねると個人指導で教えてもらえます。
  • このような導入教育によって、高校までに習った物理・数学を復習しながら、工学へ応用できる「使える物理・数学」へと変えていきます。

工学に対する興味を広げてもらう

  • 大学に入学してすぐ、前期講義が始まる前に、学科教員の引率で工場見学に行きます。これまでにトヨタ自動車九州工場、東陶機器衛陶工場、安川電機ロボット工場などを訪ね、ロボット技術やオートメーション技術が実際に活用されている現場を見学しました。また、福祉用具プラザ北九州などの介護機器の展示場にも足を運びました。
  • 大学で勉強を始める前に、ロボットが活躍している現場やロボットの活用が期待されている世界について知ってもらおうという狙いです。

もの作りを通した実体験型の教育

  • 1年次の夏休みに3日間の集中講義「バイオロボティクス技術研修」があります。数人ずつのグループに分かれてロボット製作を行い、最後に競技大会を行って授業を締めくくります。同級生とチームを組んで行うロボット製作を通して、もの作りの楽しさ、チームワークの重要さ、作り上げた後の達成感を味わってもらいたいと思っています。
  • 2年前期には「ロボット工作実習」という科目が開講されています。数人ずつのグループに分かれ、大学内の実習工場で「もの作り」の体験学習を行います。旋盤やフライス盤などの工作機械で金属加工を体験したり、工作機械を動かすための数値プログラムの作成をしたりします。自分の体と機械を使って何かを作るという体験は、将来どんな分野の技術者になっても役に立つものだと考えています。

学生の能力をさらに伸ばす課外活動の場

  • バイオロボティクス学科では「ロボット工房」を運営しています。これは、「NHKロボットコンテスト」、二足歩行ロボットの競技大会「ROBO-ONE」、ロボットによるサッカーやレスキューの競技大会「RoboCup」の出場と優勝を目指す本学科学生たちの課外活動の場です。RoboCupで世界大会優勝の経験を持つ牛見先生のもとに多くの学生有志が集まり、ロボット製作に取り組んでいます。
  • ロボット作りが好きな学生たちは、大会前になると何日間も工房で寝泊りして作業をしています。「寝食を忘れて」という言葉通りの姿です。「もの作り」に積極的に取り組む学生たちを学科教員は応援しています。

学生と教員の絆

  • バイオロボティクス学科では、1年生の授業が始まってしばらくした頃に、個人面談を行っています。大学の勉強や生活になじむことができているか、新しい環境で困っていることはないか、情報を収集することが目的です。
  • それ以降も、成績や出席状況がよくない学生を対象として、教務担当の先生やクラス担任が随時面談を行い修学指導しています。
  • また、1年に何度か、学生と教員の懇談会を行っています。学生の参加は自由で、堅苦しい会ではありません。テーブルを囲んでまじめな話をすることよりも、菓子をつまみながら雑談に終始してしまうことの方が多いですが、それでもよいと考えています。普段話せないようなお互いの本音をぶつけることができる場になっています。

資格取得と就職活動の支援

  • 九州産業大学では、学生の資格取得を奨励するために、各種資格を取得した学生に奨励金を給付する「キャリアサポート奨励金給付制度」を設けています。また、IT関連、語学関連、就職支援関連の資格取得講座を、放課後を中心に数多く開講しています。
  • これに加えてバイオロボティクス学科では、就職活動の武器となるような資格を在学中に取得できるように、「ITパスポート,基本情報技術者」「CAD利用技術者1級・2級」「福祉住環境コーディネーター2級・3級」「第2種ME技術実力検定」などの資格試験に関連した授業科目を開講しています。
  • 就職活動については、本学就職部による就職支援活動に加えて、学科教員による支援活動を行っています。バイオロボティクス学科の学生は、就職活動が本格化する3年後期から研究室に配属されます。それぞれ配属先の教員が親身になって、就職・進学に関する個人面談と指導・助言を行っています。